金、待遇だけで判断したらほぼ失敗する!両方の経験者が駐在員と現地採用の格差を語るよ




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シンチャオ!!HOCです。

ベトナムに移住して2年、いつも感じていることがあります。

「駐在員と現地採用の言い争いが多い・・・」

 

はっきり言ってこの話に結論を出すのはとても難しいと感じております。

自分がやっていること、自分の立場を否定することはなかなかできないからです。

 

例えばイケハヤさんがブロガーを絶賛してサラリーマンをディスするのは

自分がブロガーの側であるからで

野球を否定する野球選手はいないし、レズを否定するレズビアンもいません。

 

自分の立場を肯定したいという心理が働くというのは仕方のないことだと思うわけですが

現地採用VS駐在員論争は、例えば同じエンジニアであったとしても

現地採用エンジニアと駐在員エンジニアはあたかも違う職業かのように扱わたりするので

よりたちが悪いし複雑です。

 

本記事で書くのは「現地採用VS駐在員」に対するボクの感想です。

全てを知っているわけでもないし上からものを言いたいわけでもありません。

あくまでボクが思っていることを書くだけです。

 

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争いの原因は「お金」

ストレートに言わせてもらえば

争いの原因はお金です。

待遇の差とも言えます。

現地採用と駐在員では給料や福利厚生が天と地ほどに違います。

 

現地採用であるにしろ駐在員であるにしろ

いい大人が自分の意思で決めたことのだから

他人様に文句を言う必要も、言われる筋合いはないと思うのですが

現地採用VS駐在員論争には日本人特有の「嫉妬」「劣等感」「見下し」が渦巻いています。

 

駐在員が圧倒的給料差で現地採用を見下すという風潮は少なからず感じます。

それに対して現地採用は現地採用で

「お前はどうせすぐ日本に帰るんだろ」

「ベトナムのこと何も知らないくせに」

という思いがあります。

 

ボクは公務員時代にベトナムで仕事をさせてもらったことがありますし

現在は現地採用なのである程度両方の気持ちがわかります。

 

駐在員と現地採用はなかなか相まみえることはできません。

・駐在員は、高級マンションに住み

ご飯は日本料理屋、遊びはカラオケ、ゴルフ、マッサージ

・現地採用は、ローカルアパートに住み

ご飯はローカルベトナム料理、遊びは現地人と映画やカフェ

こんな感じで生活が全く違います。

 

駐在員がベトナムで豪遊しても

日本の銀行に「円」が溜まっていくので金銭的な心配はないのです。

 

駐在員として書いたコード、現地採用として書いたコード

内容が同じだったとしても、所属している場所が違うだけで相当な格差が生まれます。

悲しいかな、その格差による言い争いは

「海外に住む日本人同士」という仲間意識をもってしても埋まらないようなのです。

 

現地採用のメリット

そうすると「現地採用」にメリットないやん。と言われてしまいそうですが

そんなことは全くありません。

ボクは現地採用を選んでベトナムに来ました。

メリットはたくさんあるんです。

 

ボクの中での一番のメリットは

「自由」

これに尽きます。

 

仕事が嫌だったら自由に転職できますし

ベトナムでの自分のキャリアについて自由に考えることができますし

日本本社からお偉いさんがくるときの接待もないです。

付き合いたくない人とは徹底して付き合わないことも可能です。

 

現地採用の場合は望んできたケースが多いのでベトナム愛があります。

駐在員の中には仕方なく来た人もいるわけで

そういう人にとってはベトナム生活はまったく楽しくありません。

給料だけ見て嫉妬する必要はないと思うのです。

 

とはいえ、ボクもあまりの待遇の差に「なんでなん?」と考えたことはあります。

しかし、億万長者になる可能性は現地採用の方があると思ってます。

現地採用には今までの人脈を使って「起業する」という選択肢もありますし

地に足をつけた活動ができます。

副業も人の目を気にせず堂々とできます。

こつこつ積み上げた人脈やベトナムでのキャリアが0にならず

ベトナムにいる限りは自分の資産のようなものになりますし

逆にもう十分という時に辞めることができるのが現地採用です。

強制的に日本に帰国させられるということがないですからね。

こんな感じで比較的自由に色々なことに挑戦できるのが

現地採用のメリットです。

 

ベトナムで爆益を出している日本人経営者曰く

ベトナムでの成功の秘訣は

1 ベトナム語を話せる

2 ベトナム人の配偶者がいる

ことだそうです。

この2つの要素は

日本に帰ることが決まっている駐在員にはなかなか満たせるものではありませんよね。

 

これは完全にボクの主観になりますが

現地スタッフとの距離感は圧倒的に「現地採用>駐在員」です。

現地採用のほうがベトナムに溶けこみやすいというか、現地スタッフの信頼が厚いです。

なぜか?

ベトナム人は人の給料を調べるのが大好きで

ボクの給料も知らない間にみんなが知っていたなんてこともあります。

そうすると、駐在員が高給取りだということも知ってたりするわけです。

もし、その駐在員が仕事が出来ない上に

カラオケ(キャバクラ)に行きまくってたりしていたら現地の人はどう思うか。

当然見えない壁ができます。

ベトナム語で「あの人は仕事しないのに女遊びばかりしている」

なんて裏で言われたりするのですが

当人はベトナム語もわからずふんぞり返っているなんていうギャップが生まれます。

こうなると現地人の力を借りていい成果を出すというのが厳しくなります。

 

駐在員とベトナム人は「日本語を勉強したいから一緒に住もうよ!!」

なんてフレンドリーな会話にはなかなか発展しませんが

ベトナム人の同僚や友達と住んでる現地採用者はたくさんいます。

 

駐在員・現地採用メリットデメリットまとめ

さきほどは劣勢になりがちな現地採用のメリットについて書きましたが

説明するまでもなく駐在員は最強です。

ボクが考えるメリットデメリットを挙げてみます。

メリット

・給料が良い(日本の給与にプラスで海外赴任手当がつく)

・家賃補助がある(日本では住めないような高級マンションに住めることもある)

・海外保険も完備

・一時帰国の旅費も会社負担

 

デメリット

・ベトナムが気に入っても任期が終わったら即帰国

・ベトナムが性に合わなくても帰れない

・日本に戻ったときにポジションが変わる可能性がある

・結局、最後は日本へ帰るのでベトナム語を覚える意識が薄い

・ベトナム人との人脈も日本に帰ったら基本的にリセット

・ベトナム出張者の接待

・日本人との付き合いが避けられない

・日本の本社と海外支社の板挟み

書きだしてみると項目こそ少ないですが

お金の心配がいらないというのはとんでもなく幸せなことです。

 

現地採用のメリットは前述した通り

自由度が高い

ことで、デメリットは

基本的に給料が低い(待遇が悪い)

その一言に尽きると思います。

 

どちらによりメリットを感じてどちらを選ぶかは人それぞれですが

どちらを選んだにしても

それに係るリスクは自分でしょいこまなければなりません。

 

最後にボクの話をさせて頂きますと

日本にいたとき以上に日本人と繋がって狭い世界で生きている人をみたりすると

それを望んでいないボクは現地採用で良かったと思うこともありますし

待遇の悪さに直面したときはやっぱり駐在員の方がいいなと思ったこともあります。

 

しかし、警察官を辞めてベトナム移住を決意したボクにとって怖かったのは

やる気の風化だったので一日も早くベトナムに、さらには無期限で

ということになるとボクは現地採用以外は選べませんでした。

 

色々書いてきてアレですが

現地採用でも駐在でも自分という人間が変わるわけじゃないし

メリットだのデメリットだのを整理して書いてみると

「別にどっちでもいいや」

と今は思っています。

 

どっちでもいいというのは大差がないとかそういうことではなく

最後に自分の目的が達成できる方を選べば

現地採用でも駐在でもどっちでもいいという意味です。

 

ボクにとって大切なことはベトナムで勝負することなので

それができればその他のことはグリコのおまけのようなものです。

 

だって現地採用だろうが駐在員だろうがそれはただの看板のようなものだし

その看板を捨てたときの本当の自分が一番大事ですものね。

警察官という看板を捨てたHOCもHOCだし

駐在員のHOCもHOCだし

現地採用のHOCもHOCなんですよね。

肩書なんてどうだっていいんですよ、結局。

でも「代表取締役社長HOC」これは少しかっこいいから言いたいw

 

そんなことを考えらながらボクはもう逝くことにします。

でわでわ。

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2 件のコメント

  • 揉めるのは人間の性なんですかねw
    人間て人と比べたがったり、差をつけたがったりしますよね。 パトカーで言ったら自らと署括、部隊で言ったらマルキと管機といった具合でしょうかw
    なにかしら自身の中で目的があれば変わってくるんでしょうか。

    • まさにそうですw
      自らと署活、マルキとカンキみたいなものですね。
      嫉妬したりするのは仕方ないにしてもそれで人を攻撃するのは好きじゃないです。
      嫉妬は自分のエネルギーに変えて、自分がより頑張ればいいと思います。
      本当に目的がある人はそもそも他人のことはそんなに気にならないと思うんですよね。

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