【おすすめ映画】世の中はきれいごとで満ちている【ザ・フライ】




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Xin Chao!!ベトナム移住HOCです。

ときどききれいごとで満ちているこの世の中に気持ち悪くなるときがあります。

こんな風に感じるぼくはピッコロ大魔王なのかもしれません。

 

例えば「愛」について。

きれいごとしか言っちゃいけない雰囲気を感じます。

「君の顔が好き、でも性格はクソだと思う。」

「デブ嫌い」

「ブスは相手にしない」

「おっぱい小さいから無理」

とか思ったことを言う人はあまりいません。。

そもそもそういう感情を持つこと自体ダメみたいですね。

 

世の中の男のほとんどが女の容姿を重視してるのに内面を尊重しないと酷い男扱いされます。

ブスがヒロインの映画は売れないのが真実じゃないですか。

もちろん直接言うのは角が立ちますが第三者であっても女の子に本音言うとだいたい引かれます。

ぼくはずっとこういうのと戦ってきました。

 

それでです。

1986年に公開されたホラー映画「ザ・フライ」

この映画にはなまぬるい恋愛映画にはない「真実の愛」があるんですよ。

 

ザ・フライから見る真実の愛

この映画、ラストシーンで彼女がハエ人間と化してしまった彼氏を銃で殺します。

ハエ人間の彼氏が人間に戻って結ばれるっていう予定調和のラストじゃないんです。

猟銃で頭をバーン。

これが本当のラストシーン。バーンのあとスタッフロールが流れます。

愛ですね(*´Д`)

 

なぜ恋人の頭を猟銃でバーンが愛なのか?

ネタバレしたあとであれですが、あらすじはというと。

あるパーティーで科学者の男と記者の女が出会って恋に落ちます。

科学者の男が研究していたのはテレポート装置。

出会った当時は無生物しか転送できませんでしたが、ついに男は動物の転送に成功します。

この成功で一層燃え上がる恋。

男はついに最終目標である人間の転送のために自らの体を使って実験を試みます。

実験は無事成功!

のように思われましたが実は転送の際、機械にハエが侵入してしまい

男の遺伝子と融合してしまいます。

ハエとの融合で徐々に人間らしさを失っていく男。

それでも彼を愛する女。

しかし、それには限界がありました。

完全に男が人間の姿を失ったとき彼女は葛藤します。

そしてお腹に宿っていた彼の子供を堕胎しようとします。

このとき彼女は

「1秒でも早く子供をおろしたい」

なんて言って夜中に医者に駆け込みます。

明らかに彼氏を気持ち悪がってる。愛は消えたのか。

この後ハエ化が止まらず死の恐怖に怯える彼にさらわれラストシーンに入ります。

 

結局何が言いたいか?

なんなんでしょうねw

ああ、そうだ。

愛し合ってセックスして子供を宿した。

でも相手がハエだと知ったとたん嫌悪感丸出し。

言ったセリフが「1秒でも早く子供をおろしたい」

そう!これが当たり前じゃないですか!

でも現代風にきれいごと化すると

それでも生みます。大切な命。

って言わなきゃいけない。

時代によってなんとなく模範解答が準備されてる気がするのです。

 

作中、昆虫の本能でセックスしたがりになった男はセックスのためだけに

複数の女を口説きまくります。

これも男の真実な気がしますけどね。

この部分もオブラートに包んで生きていかなきゃいけない。

 

セックスだけを女性に求めるときありますよね。

あるんですw

そのときも全部「好き」とか「愛」とか持ち出さないといけないのが辛い。

 

セックスがいいからお前と結婚した」

「体の相性を試したいから付き合う前に俺と寝てくれ」

とか言ってる男見たことないですもの。

上記のセリフは「愛」に対してはタブーなんですね。

 

きれいごと化された現代ではラストシーンもハエ男を助けないと後味悪い。

でも彼女からしたら

子供をおろそうとした自分をさらった。怖い。

彼を助けたくても助けられない。

もはや人ではない彼が気持ち悪い。

とはいえ人として裏切れない。

っていう葛藤があるはずなんです。

それでも彼を放ってはおけないと考える映画の彼女の姿こそ「本当の愛」に僕には映りました。

さすがに殺すのは極端過ぎますが、

最後別れることになったとしても

セックスだけの関係だったとしても

お金が絡む関係でも

どれもひとつの愛の形であってきれいごとだけでは説明できないはずです!

ぼくはお金目当ても容姿目当ても性格目当てもあんまりかわらないと思う。

それはつまり自分にとってのメリットがどこかって話であって

性格目当てなら一番良いって誰が決めたんだろうといつも疑問を感じています。

貧乏が金持ちに惹かれるのは至極当然な気がするけど

それのどこが卑しいのだろうか。

終わりに

この記事を書いているのがベトナム時間午前3時。

日本時間朝5時

この時間でもツイッターには

朝活しよう!

発信力を高めよう!

信用を高めよう!

尊敬してます!

凄すぎます!

とかそんなんが溢れてます。

ぼくもね、ある程度ポジ男なので言いたいことはわかります。

でもこういうので溢れすぎると食傷気味になるね。お腹いっぱい。

みんながみんな言い出すとね(*´Д`)

もちろん素晴らしいとは思いますが。

 

たまには

「昨日酒飲み過ぎてだるいから仕事いかねー。だりー。」

くらいのノリがあったほうがホッとしますね、ぼくは。

だってどう考えてもそれが真実だもん。

 

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