なんか暑いなー怖いなー。
どうもこんばんは。ベトナムの夜王子HOC(@Hoc0088)です。
じつはボクはスーパーオカルトボーイでして
小学生の時の夏休みに地元のビデオ屋で狂ったように
ホラー映画を借りていました。
最終的には見る映画がなくなったと記憶しているので
小学生ですでに数百本のホラー映画を見ていたのではないでしょうか。
最終的にはジェイソンの殺人の仕方にも
「いや、今の殺し方は美しくないだろ」
なんて注文を付けるようになるまでに成長しました。
あの頃は何か憑りつかれていたのかもしれません。
ボクには霊感はないので
血だらけの女の人が立っていたとかそういう霊体験はないのですが
常識では考えられない体験を3回ほど経験しているので
今日はそのうちの一つをお話したいと思います。
ちなみに全ての話に証人がいるのでボクがでっちあげられる話ではありません。
それではいってみましょう。
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実家での怪奇現象【予兆】
この話はなんと3年に渡る怖い話です。
本当に戦慄を覚えるのは2年目以降なのですが
1年目の話は2年目への布石だったのかもしれません。
当時、ぼくは大学生で一人暮らしをしていましたが
夏休みを利用して実家へ帰省しました。
実家へ戻ると母親が言います。
「2階のトイレ使わないで」と。
話を聞くと2階のトイレは水浸しになっていて
どこからか水が漏れている可能性があるので使わないで欲しいと言うのです。
まあ、そんなことはボクにとってはどうでもいい話なので
気にもとめていませんでしたが、数日後にまた母親が言いました。
「業者を呼んで修理してもらったけど原因がわからない」
修理屋さんも原因がわからず様子をみてくださいと言い残して帰ってしまったそうです。
結局、謎の水漏れはさらに1週間ほど続き、家族は頭を抱えていましたが
ある日を境にピタリと止まりました。
完全に謎です。おかしな話ですが結果的にトイレが水浸しになることはなくなったので
ボクはその話をすぐ忘れてしまいました。
2年目の夏の恐怖
それから1年が経ちました。
また大学が夏休みに入ったのでぼくはすぐ実家に帰省しました。
今思えば夏休みに入ってすぐ帰省したので
1年目も2年目も3年目も同時期に実家に帰っていたことになります。
実家に帰って数日後ボクは友達を家に呼びゲームをして遊んでいました。
時間はもう夜中です。
ふと、玄関のチャイムがなりました。
ピンポーン
誰だろう。
と思いながらも時間が時間だったのでとりあえず無視すると、さらに
ピンポーン
とチャイムが鳴ります。
隣の部屋のドアが開く音がして兄貴がぼくの部屋に入ってきます。
兄貴「誰??」
当然、ボクもわかりません。
その日、両親は秋田のじいちゃんばあちゃんの家に行っていたため
家にいるのはボクと友達と兄貴のみ。
可能性としてボクの友達が家に遊びに来ることもないわけではありませんが
ボクの友達であればみんなボクの父親が超恐いことを知っているはずなので
夜中にチャイムを鳴らすなんて暴挙はできないはずですし、家に来たのならば
ボクの携帯に電話をかけるはず。
そんなことを考えているとまたチャイムが鳴ります。
ピンポーン
チャイムの音がシーン静まりかえった家に鳴り響きます。
時計を見ると夜中の3時。
霊だったら恐い。
でも人間だったらもっとやばい。
そのことはあの場にいた全員が理解していたことでしょう。
6つ上の兄貴が言います。
兄貴「見て来ようぜ」
まじか・・・。
確かにこのままチャイムを鳴らされ続けたら遊んでるどころではないし
誰か本当に用事があってチャイムを鳴らしているのかもしれません。
ボクと兄貴の部屋は2階にあったので1階に降ります。
その間にも誰かに呼び鈴を押され続けています。
ピンポーン・・・ピンポーン・・・
玄関の前に立ち、耳を澄ませても人の気配はありません。
兄貴がヒソヒソ声で言います。
兄貴「次、チャイムが鳴った瞬間ドアを開ける」
ごくりっ・・・。
もうこのまま鳴らないでくれというボクの思いはかなわずチャイムが鳴りました。
ピンポ・・・・
その瞬間、兄貴がフルパワーでドアを勢いよく空けました。
・・・・
・・・
・・
・
誰もいない・・・!?
もし人間が押していたのなら
あのタイミングでドアを開ければどこにも逃げられません。
チャイムの初動からドアを開けるまで1秒もかかっていないのですから。
これで犯人はめでたくこの世のものではないことが確定しました。
ボクが怖くなって
「早くドア閉めろ!!ぼけ!」
と叫ぶと兄貴はドアを勢いよく閉めて速攻でカギを掛けました。
そのときです。
ピンポーン・・・
扉を閉めた瞬間、扉の向こうで誰かがチャイムを押した。
僕たちはビビりまくって2階の部屋に避難します。
なんでなんで???うそでしょ??
と起こったことを話し合いますが結論など出る訳もありません。
そして真に恐ろしいのはドアを閉めた直後のチャイム以降
一度もチャイムが鳴らなかったのです。
もし、故障であれば鳴り続けるとか、または違う日にも同じことが起こるとか
そういうことがあっていいはずなのですが
このチャイム事案はあの日あの時間だけに起こりそれ以降全く起こりませんでした。
このことで故障説が否定されてしまい、今でもあれが何だったのかはわかりません。
もし、これがボクが一人で家にいるときに起こったことであれば
ボクの創作の可能性もありますがこれは三人でいたときに起こったことです。
完全に事実です。
そのときふと去年のトイレ水浸し事件を思い出しました。
トイレが水浸しになるのは決まってみんなが寝てから朝までの時間でした。
今日と同じ夜中の3時に水漏れしてたとしたら・・。
実家での怪奇現象【終局】
かなり長くなってしまいましたが
お付き合いいただいてありがとうございます。
この話最後にクライマックスがあります。
トイレ事件から2年後、チャイム事件の翌年です。
また、例によって大学が夏休みになりボクは実家に帰省しました。
家族に確認するも特に家に異常はないようです。
しかし・・・・
その日は両親が田舎に帰り、兄貴も友達の家に行ってしまい
家で一人で寝ることになりました。
去年のことがあったので多少怖いなと思いましたが
いつのまにか寝てしまいました。
するとボクは大きな会場の最前列に座っています。
どうやら夢を見ているようでした。
その会場には舞台があり、舞台ではなぜか稲川淳二が怪談話をしています。
怪談がクライマックスになったころ稲川淳二が立ち上がり、突然
「じつはねぇ。この会場で呪われてる方がいるんですよ」
と言いながら、こっちに歩いてきます。
そしてボクを指差していきなり声を張り上げました。
「おまえだ!!!!!!!!!」
その瞬間、ボクは目が覚めました。
夢を見ただけなのに動悸が激しくなっています。
文字にすると大した夢ではありませんが本当にビビっていました。
ふと、時計を見ると夜中の3時。
そのとき、ふとボクが寝ている布団の足元にあるドアから音がします。
ドンッ
ドンドンッ
誰かがボクの部屋のドアを叩いているんです。
やばい。そういえば玄関にカギかけったけ?
いや、もうそういう問題じゃない。
誰かが部屋のドアをドンドン叩いてるのは間違いない。
ドンドンッドンドンッドンドンッ!!
ドンドンッドンドンッドンドンッ!!
かなりしつこい。
ボクは怖くなって布団を被り手を伸ばして枕元にあった携帯を手に取りました。
布団を被りながら彼女に電話をします。
夜中にもかかわらず運よく彼女が出てくれました。
彼女に「ドンドン」という音を聞かせて
シャレにならないことが起きてることを伝えました。
今から来て欲しいと言ったものの、彼女は両親と同居しているため
さすがに夜中に外出はできません。
結局、その後、数分でドンドンは鳴りやみましたが怖くてとても外には出れません。
彼女と電話したまま、朝まで待って部屋の外に出ましたが何も異常はありませんでした。
この3年連続で起きた不可解な現象は一体なんだったのでしょうか。
このことがあって以来、もしかしたら実家は呪われているんじゃないか
と思うこともありましたが、この日を境に不思議な現象はピタリと止まりました。
本当に不思議です。