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現地採用は損?
先日、駐在でベトナム来ている方と話していて、何気なくこう言われました。
「現地採用だと、保険ももらえないでしょう?」
「ずっとベトナムにいるの?」
彼に煽る意図は、きっとない。
だから、むかついたわけでもありません。
ただ、なんだか面白いなと思った。
置かれた場所で、人の考え方はこんなにも変わるのか、と。
「守ってくれる」という前提が、自分にはなかった。
ベトナムで、現地の人たちと過ごす時間が長かったせいでしょうか。
「定年まで勤めれば国がなんとかしてくれる」「年金で老後を暮らす」みたいな感覚が、私にはもう1ミリも残っていません。
老後の資金は、100%自分でなんとかするもの。そういう前提で生きています。
だから、「保険が」「年金が」と当たり前のように話すその感覚が、新鮮でした。
あぁ、そういう世界もあるんだな、と。
自分も10年前は公務員だったので、その気持ちも思い出しました。
そして正直に言うと、こうも思ったんです。
──それなら、負けないな。
何かにぶら下がる前提がない分、覚悟だけは違う気がしました。
守ってくれないから、自分を律するしかない
国も会社も守ってくれない。
その前提があるから、生活は自然と削ぎ落とされていきました。
毎朝5時に起きて、勉強から一日を始めます。
必ず毎日、本を読みます。
そして夜は10時前に寝ます。
お酒は飲みません。
タバコも吸いません。
朝6時半には会社に着いて、8時には頭が完全に冴えている状態をつくる。
もう5、6年以上もの間、常に会社に一番早く出勤するという生活を続けています。
ストイックでしょ、と言いたいわけじゃないんです。
守ってくれる存在がないと、こうやって自分を整えるくらいしか、武器がない。
ただそれだけ。
一方で、私にそう言ってきた方は、夜はマックやラーメン、日本食屋をローテーションしていると話していました。お酒も好きで、タバコも吸う。
それが悪いとは思いません。生き方は、人それぞれですから。
ただ──見えている景色が、たぶん違う。
立場で、評価が決まってしまう
もどかしいのは、ここからです。
最近、現地の責任者を任されて、最初の1ヶ月で、新規のお客様の数を2倍にしました。
売上も数倍に。前任の駐在の方が2年かけて積み上げてきた結果を、わずか1ヶ月でひっくり返しました。
こういう結果が出せたのも、私がしっかりSNSなどの勉強を頑張って積み重ねてきたもので、勝負できたからだと思っています。
それなのに、待遇はというと──いまだに変わらず。
誤解のないように言うと、「駐在」という立場が強いこと自体を、悪いとは思っていません。
ただ、その立場が上にある、という前提があるからこそ、「保険はないよね」「年金はどうするの?」といった言葉が、自然と出てくるのかもしれません。
でも本来なら、駐在の人こそ、結果で評価されないとおかしいはずです。
立場や国籍ではなく、出した結果で。
せめてそこは平等じゃないと、ゲームとしてつまらないなと感じてしまう。
立場や国籍に関係なく、ちゃんと実力で評価される。
でもそういう世界になってしまったら、おそらくかなりの日本人が、ハングリーなベトナム人にぶち抜かれてしまうんじゃないか。なんて思います。
昨日の自分に、勝てればいい
今年、45歳になりました。
もう、人と比べて生きるのは、少ししんどい年齢です。
だから今は、昨日の自分に勝てればいい、と思っています。
比べる相手は、他人じゃなく、昨日の自分。
それでも──負けたくないな、とも思うんです。
いつか日本に帰る前提の人や、ほどほどでいいと思っている人と、勝ち負けを競うわけじゃない。
ただ、自分の中で、納得いかないまま終わりたくないだけ。
この「納得いかない」が消えない限り、たぶん私は、頑張ることをやめられません。
結局、何が言いたかったのか。
肩書きでも、立場でもなく。
出した結果で、ちゃんと見てもらえたら。
たぶん、それだけなんです。
現地採用民の皆さま一緒に頑張りましょう。
おやすみなさい。








