自転車で果てしない冒険の旅へ!!【自転車で海へ行ってみた】




【この記事は約 6 分で読めます】

Xin chao!!チャリンコの神様の子供HOCです!!

 

この話はチャリに乗り過ぎるとケツが破壊されるので気を付けようという真面目なお話です。

 

しかし、普通の人間ならばケツが壊れるほどチャリに乗る機会はありませんね。

なぜぼくはケツが破壊されるまでチャリに乗らなければならかったのかを語ります。

 

スポンサーリンク

ヒッチハイクに飽きる

1996年に猿岩石というお笑い芸人がヒッチハイクをしてヒッチハイクの大ブームが起こりました。

約20年前。

当時、高校1年生だったぼくはこのブームに乗っかりヒッチハイクで

新潟の海から埼玉の家まで帰ってきました。(行きは電車)

 

最初のヒッチハイクはお弁当買ってくれるおばあちゃんがいたり

土砂降りに傘もささず立ち向かったり

ゴールしたときは本当に感動したものです。

 

しかし

 

ヒッチハイクで新潟から帰るのを数回続けた結果

完全に飽きました。

 

ヌルゲーです。日本人はいい人が多すぎるのです。

 

お寿司奢ってくれた人がいたり、かわいい女子大生に乗せてもらったり

思い出はたくさんできましたが、冒険というには少しもの足りなくなります。

 

新しい刺激を求める

その日は友達と自宅でだべってました。

高校3年生の夏。

翌々日は車2台で友人グループと恒例の新潟の海へ行く予定です。

ぼく「ヒッチハイクで帰るのは簡単過ぎてつまらんね」

友達「じゃあチャリンコでいこう」

ぼく「あさってまでに着く?」

友達「余裕でしょ、今から出よう!!」

的な会話で突然チャリで海へGOがスタートしました。

確かそのときの時間は夜9時くらいだったと思います。

完全に悪ノリです。

 

ぼくと友達(あだ名はアレックス)はニセマウンテンバイクを2台、別の友達から借りて

ノリで新潟の海に向かってスタートしました。

間には群馬県だけ。

正直、ぼくはなめてました。

そんなわけないのに「5、6時間走れば着くっしょ」みたいなノリでした。

実際はそんなことはないのにとにかく軽く考えていたことが悪夢の始まりでした。

 

1日目ハイライト

その日は深夜1時くらいまでこいで、群馬のド田舎で偶然見つけたラブホテルに男2人で宿泊しました。

ぼくの人生初ラブホテルです。ドキドキです。

当然ぼくは童貞です。

当時は初ラブホなので他のラブホと比べることはできませんでしたが

今考えると相当きな臭いホテルです。

経営者のババアが受付して直々に部屋まで案内。

部屋ももはやホテルではなく民家を改築したような感じ。

 

そしてラブホの楽しみエロビデオ鑑賞。

ここで事件が起きます。

このホテルのエロビはテレビに300円を投入すると30分見れるというものでした。

このテレビ一体型エロビデオは一体なんだったのかは今でも不明です。

 

ぼくたちはワクワクしながら300円を投入しましたが、ウンともスンともいいません。

ぼくたちは恥ずかしさに耐え、受付のババアを呼びました。

そしてめんどくさそうに入ってきたババアが操作すると

ババアの前でAVが流れ始めました。

 

なんか80年代っぽい変なパーマをあてたスタイルの悪いおばさんがアンアン言ってます。

ババアが僕たち二人に軽蔑の目を向けてきたのを今でも忘れられません

変なAVを見て、変な気持ちになったぼくたちはダブルベットで眠りにつきました。

 

地獄の2日目

今もなぜだかよくわかっていませんが、ぼくとアレックスは群馬県と長野県の境である碓氷峠に挑戦します。

埼玉から新潟行くのに長野県を通る必要があったのか??

標高は約 960 mだったらしい。

 

そんなに高くないと思ったあなた。

甘いです。

砂糖のように甘い。

 

ぼくはここをチャリで攻略するのに5時間?6時間??いや、多分もっとかかりました。

とにかく傾斜がきつくて全然進みません。

足はすぐにパンパンになりました。

 

そんな満身創痍の中、2日目最大の事件が。

峠で水が尽きたのです。その日は唸るような暑さです。

 

もう水が飲みたい以外の感情を失ったぼくはアレックスに提案しました。

ぼく「峠の入り口にコンビニがあったから一旦戻ろう」

アレ「今まで登った分を無駄にはできない、戻るなら一人で戻れ」

この会話で一気に空気が悪くなりました。

 

限界を感じながら2人は無言のまま峠を登ります。

ふと振り返るとアレックスが道でぶっ倒れています。

ぼくはやはり戻るべきだと提案するとアレックスは言いました。

「戻るくらいなら俺はここで死ぬ!」

何のドラマやねんw

おまえは一体何を掛けて峠を登ってるんだ。

 

遥かなるアレックス伝説

ここで補足するとこのアレックスという友達はネジがぶっ飛んでます。

有言実行するリアリティがあるのです。

放っておけば本当にそこで死んでいたでしょう。

 

後にこのアレックスという男は自衛隊に入隊、2年後に退職をし、貯金を全部持って中国に渡ります。

そのとき中国ではSARSという大病が流行っていて近づく人はほとんどいなかった時代。

 

アレックスは中国やらインドやらネパールやらその辺の国を無目的に渡り歩き

中国の長距離バスでウンコ漏らしたり

ウソの儲け話に騙されて貯金を全部インド人に渡したり壮絶な体験をします。

 

帰国後はパチンコにハマり給料をすべてパチンコに使うという生活を数年続け

「お前のせいでパチンコを辞めれない」

とぼくにブチギレ10年間失踪します。(携帯も不通、家にもいない。東京に行ってたらしい。)

そして10年後地元のパチンコ屋で偶然友達に発見されるという真正の愚か者です。

 

アレックスはサッカーも非現実的です。

アレックスの筋肉は非常にしなやかで軟体動物のように軽やかです。

地元で作ったチームで練習試合をしていたとき、アレックスはこぼれ球になぜか翼くんのネオサイクロン気味に反応します。

これがネオサイクロン!!

着地で足首が逆に曲がり、足首がソフトボール大に膨らみました。

靭帯を損傷しました。

 

人との接触ではなくこぼれ球に反応しただけなのに。

信じられませんが本当の出来事です。

なんというか常識が通用しない人なのです。

 

そんなぶっ飛んだ性格をした友人なのでぼくはアレックスが死んでも戻らないというのが本気だと理解しました。

 

峠のど真ん中バディと2人取り残された。

水の残量は0。

戻る選択肢はない。

登る体力もない。

周りには自動販売機も何もない。

 

さあどうする??

2人はここで死んでしまうのか?

はたまた逆転ウルトラCの策があるのか??

 

活動限界2000字を超えたので次回に続きます。

次回はぼくのケツに悪魔が忍び寄る!!

 

ケツの話満載の第2話はこちらから⇓

続・ヒッチハイクに飽きてチャリで海に行ったらケツが破壊されて泣いた話

スポンサードリンク