自分の人生が漫画みたいになってきた最終話【ベトナムHOC便利軒】




前回のあらすじ

お金に釣られてある会社の社長のフリをして面談に立ち会うことになってしまったHOC。

実際に行われたのは腕の筋力のみを競うファイトクラブ。筋肉自慢決定戦。

参加者の筋肉がプルプルして「おぇおええええ」という嗚咽が響く会議室。

もはや何の会社の社長かもわからない設定の中、逃げ場を探すHOC。

HOCの運命は??

⇓第一話はこちらから⇓

自分の人生が漫画みたいになってきた【ベトナムHOC便利軒】

 

ファイトクラブ終了。そして・・・

ぼくが心配していた

実習生を5人選んだ実行犯になってしまう

というのは幸運にも回避されました。

 

ファイトクラブ勝者が日本行きの切符を手に入れたからです。

ぼくは何もしていませんからね。

 

しかし、実習生候補者を見ると腕がプルプルしていたりあざができていたりして

今回の選考のガチンコぶり、そして激しさがわかります。

 

落とされた人の中には一生懸命勉強してきた高学歴の人もいたわけで

学歴を全くみないというのもかわいそうな気がしました。

 

話が変わりますが面接を通してすべての実習生候補者が

日本にはお金を稼ぎに行く

と言っていました。

 

当たり前っちゃ当たり前なのですが、このセリフ日本で言ったら落とされますよね。

○○に貢献したいです。が日本人好みの答え。

 

試しに、一人の実習生に

「もし、あなたが社長だったら、お金を稼ぎたいだけの人を自分の会社に入れますか?」

と質問してみたところ、無言になってしまい何も答えられませんでした。

 

ぼくは正直で良いと思いましたが、この直球ぶりもベトナムらしいなと感じました。

実際、お金を稼げれば仕事なんて何でもいいのでしょう。

 

履歴書にひと通り目を通しましたが、かれらの平均月収は2万円から3万円でした。

日本に行けば時給900円。

一日8時間働いて7200円。

22日労働で月収158400円。

彼らの月収の5倍。

なんとしても日本行って一発稼ぎたいという気持ちはわかります。

 

その後、応接室に通されて偉い人と会話をしますが

言語の違いを盾にしてほとんどミンに話させました。

 

貢ぎ物授与

帰り際、向こうの社長からりっぱな紙袋を渡されます。

紙袋の中には箱が入っています。

まさかワイロ・・・?

大量の札束だったらどうしよう。

しかし、その場で「中身は何ですか?」はデリカシーがなさすぎる。

 

いや、いや、いや。

むしろ札束でいいのか?

悪を倒すのはそれ以上の巨悪。正義ではない。

ぼくも悪に染まればいいのか。

 

箱OPENは家に帰ってから誰にも見られないところでしようと決め

全実習候補生の壮大な見送りの中、会社を後にします。

 

帰りミンとご飯を食べながら今後この仕事は一切ぼくにもってくるなと言いました。

ミンも依頼人はプロじゃない。先に依頼内容を説明すべきだと怒っていました。

確かにぼくがほとんど喋らなくて良かったのはミンがファイトクラブを始めてくれたおかげです。

そのことには感謝。

 

帰宅。貢ぎ物の中身はなんと・・・

帰宅して早速紙袋オープン!!!

 

 

箱の正体はなんとヴィトン!!!

やるやないか・・・社長。

箱はかなり大きい。中身が予想できません。

 

 

いきましょう!箱オープン!!!

 

え??なにこれ??

スカーフ??

ちなみこの布切れ、畳まれることなくこの状態で入っていました。

はい。そうです。

120%ニセモノです。

 

せめて畳んで本物っぽくみせろよ・・・

そういえば箱もセロテープでガチガチにとめてありました。

ヴィトンがそんなことするわけもなく、期待したぼくがバカでした。

 

ニセモノもさすがVIETNAMクオリティ!!

こんな爽やかなニセモノもそうそうない。

 

おそらく、ニセ社長にニセブランドを渡すっていう一休さんばりのトンチをきかせてくれたのでしょう。

ありがとよ!!

 

おわりに

ちなみに今回の仕事料2万円はきっちりいただきました笑

なんだかんだやばい展開にはならない自信があったからです。

やばい案件だと察知したぼくは

自分からは社長と言っていない

どこの会社の名前も出してない

自分の名前も名乗ってない

名刺も渡してない

という完全防御ぶり。

そしてぼくも被害者の一員という認識を強く持っています。 ←重要

だって通訳のつもりで行ったんだもん・・。

 

やっぱり社長っていいもんだなというのが今回身に染みてわかりました。

社長というだけで周りの人の接し方が全然違う。

成功を手にした人がその看板にしがみつくという気持ちがよくわかりました。

あの待遇を毎日経験したら、そりゃ勘違いする人も出てきますよ。

 

それにしても、就職の試験がファイトクラブっていうのは今思い出しても笑いが止まりませんw

完全にぼくのツボです。

 

たとえ逮捕されても我がニセ社長に一遍の悔いなし。

 

みなさまもお仕事のご依頼はベトナムHOC便利軒まで。

どんな仕事も極力引き受けます。