XIN CHAO!!ベトナムHOC便利軒のHOCです。
ベトナムで便利屋やってます。
「頼まれた仕事は極力引き受ける」をモットーに営業中。
ときとしてベトナムHOC便利軒はやばい仕事を引き受けてしまうことがあります。
今日の仕事も振り返ると、なんか漫画みたいな現実離れした仕事をしてしまった気がします。
時系列に沿って今回の仕事を説明します。
長くなります。
突然仕事が舞い込む
ことの発端は二日前の夜。
アパートに帰るとベトナム人大家(けっこう仲がいい)に呼び止められました。
大家「二日後に通訳の仕事をお願いしたいんだけど。給料は2万円。午前中で終わるよ。どう?」
なんで突然大家がこんなことをぼくに頼むのか全くわかりません。
アパートにぼく以外の日本人はいないし、大家は日本人とのつながりなんてあったのか?
なんて思いましたが、報酬が魅力的だったので深く考えず承諾しました。
「頼まれた仕事は極力引き受ける」のが便利屋としてのポリシー。
そして、この時点ではたった3時間で2万円ももらえるなんてラッキーと思っていたのです。
それがまさかあんなことになってしまうとは・・・。
HOC便利軒の相棒現る
さて当日。
時間になるとミンと名乗る男がアパートに迎えにきました。
今日の仕事のパートナーらしい。
この時点でぼくの仕事についての情報は通訳をするってことだけです。
どこで誰とどんな会話をするのかもわかりません。
ミンが言います。
「スーツに着替えてきて」
スーツ?とすると結構本格的な通訳??
どっちにしろ二日前に突然言われた通訳だし、内容も知らないし、仮に通訳がしょぼくてもぼくに責任はない。
とりあえず言われるがままスーツに着替えミンと移動。
道中ミンは言います。
「俺も仕事内容は知らない。これから会う人が依頼主だからその人から説明を受ける」
なんか雲行きが怪しくなってきました。
依頼内容が全然違う
ここから本題。
結論から言うと今日の仕事は全然通訳の仕事じゃなかった。
依頼主からの依頼内容の説明はこう。
これから日本向けの労働派遣会社に行くから仲介会社の社長を演じて欲しい。
向こうで通訳がつくからベトナム語は知らないふりをして欲しい。
15人の実習候補生の面談をする。
つまりは社長のフリをして社長として向こうの人と接しろということ。
詐欺??よく目的がわからない。
なにかの犯罪に加担させようとしてるのか??
なんかよくわからないから危なくなったら逃げようと思いつつ、時間がないとのことですぐに労働派遣会社に移動します。
移動前には依頼主がぼくのバッグに難癖をつけ
「そのバッグはきれいじゃない。社長らしくない。この革バッグを使ってください」
・・・余計なお世話じゃ。
まったく意味が分からない
タクシーで移動中、ミンと依頼主はボソボソ打ち合わせをしています。
ミンもさっき初めて依頼内容を聞かされたようだし、ミンは大家の親戚らしいのでこちら側の人間だと信じたい。
いざ、労働派遣会社につくと社長以下幹部4人が建物の前でお出迎え。
「社長さんわざわざお越しいただきありがとうございます」
いや、ぼく社長じゃねーし。
そのまま建物の上層階に案内されます。
エレベーターの扉が開いてびっくり。
ゼッケンをつけた実習生候補生がずらっと廊下に並び整然と気をつけをしてぼくを迎えます。
そして
「おは!!よう!!ござ!!ます!!!」と気合の咆哮
変な日本語で全員揃ってぼくに挨拶。
ぼくは内心思います。
やべぇ。ちゃんとした会社だ。
社長のふりなんかして詐欺罪で逮捕されるんじゃないかと心配になってきた・・。
ファイトクラブが始まる
ミンが言うには15人の中から5人を選ぶのが仕事らしい。
詐欺の片棒は担ぎたくないので1点だけ念を押して確認しました。
その選んだ5人はどうなるのか
今回選ばれた5人はちゃんと日本の受け入れ先と2次面接するらしい。
しかしながら、もうミンと2人きりになるタイミングもなくそれ以上の確認ができません。
さっそく最初の5人が部屋に入ってきます。
そして始めたのがなぜか腕立てw
体力試験だそうです。
腕立て必要??
そんな疑問を感じつつ、彼らが日本に行って何をするのかもわからないので口出ししても仕方ないと思い静観。
腕立て伏せが終わったあとは一人ずつ自己紹介。
通訳がぼくに話を振ります。
「社長さん何か質問はありますか?」
(社長じゃねーよ・・)と思いつつ2、3適当な質問をします。
最終的にぼくが5人を選ぶのか。依頼主が選ぶのか。ミンが選ぶのか。
それすらもよくわからない。
そんな状態のまま18人の面接のようなものが終わります。
ここからが超面白かった。
なんか試験はまだ続くらしい。
2次試験は腕相撲。
なんでやねんwwwwwww
まじめにやってる候補生には申し訳ない。
でも面白すぎる。
この腕相撲には引き分けはなく、勝負が決するまで行われます。
みんな日本に行きたいのでガチです。
骨折するんじゃないかと思うくらいのガチバトルが静まり返った会議室で行われます。
いつのまにかミンが審判になるほどの白熱ぶり。
候補生は顔を真っ赤にして「おぇおぇ」言いながら戦います。
みんな甘いな。この勝負、ぼくたちが見てるのは勝ち負けじゃない。
どこまで一生懸命やってるかという姿勢、また、勝ったとき負けたときのリアクション。
相手に敬意を表する余裕があるのかどうかだ。
ミン「じゃあ負けた人は部屋から出て行って」
ぼく「・・・・・・っ!!!!」
18人が半分の9人になりました。
3次試験があるらしい。
運命の3次試験
試験科目はエンドレス腕立て
また腕立てwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
なんの試験だよWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW
腕立てをエンドレスで行い、最初に脱落した4人が不合格らしい。
本当にまじめにやってる候補生には申し訳ない。
君たちはなにも悪くない。
ここまで腕の強度を試すだけの試験を連発。
最初の日本語での自己紹介は一体何だったのか。
この時点でぼくは決めました。
選考には一切かかわらないようにしようと。
依頼主とミンに勝手に選ばせようと。
案の定ファイトクラブ(エンドレス腕立て)で敗北した人は退場。
残った5人に初めて仕事内容、待遇などがベトナム語で説明されます。
ああ、そうか。
これだけ腕力をチェックしたということは格闘技のセレクションか。
腕立てでへばるような根性なしはいらないということね。
依頼主「仕事内容は溶接です」
「仕事内容は溶接です」
今回、社長のフリをするというやばい仕事を引き受けてしまったHOC。
ファイトクラブは一体何だったのか。
そしてHOCは無事生還できるのか。
これから一体どうなってしまうのか。
次回へ続く。
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