警察官は実際どのくらい強いのか【柔道、剣道、逮捕術】




【この記事は約 5 分で読めます】

「警察官は本当は強いんです」

一度でいいから

凶器を持った凶悪犯を制圧して言ってみたかったセリフです。

 

警察官は強いのか?

結論から言うと

「YESでもありNO」でもあります。

つまり

「強い人は強い、弱い人は弱い」。

 

もやっとした答えになってしまいましたが

警察官の中でもかなりの格差があるということです。

 

理由については後述します。

 

ちなみにぼくは警察官を9年やりましたが多分「弱い」です。

 

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警察官は本当に強いのか?

さきほどぼくは「弱い」と言いましたが

一般論で言えば警察官は普通の人よりは強いと思っています。

市民の治安を守る警察官が弱かったら全く安心できません。

 

警察学校では年齢、性別問わず「剣道or柔道」そして「逮捕術」を習います。

武道と呼ばれるこの科目にかなりの時間を割きます。

ほとんどの警察官は「剣道or柔道」のどちらかで警察学校在校中に「段」を取ります。

 

さらには「教練」とよばれる訓練もあり

この時間は機動隊員のような恰好をしてクソ重い盾を持って走ったりします。

辛くても脱落することは許されません。

実戦で辛いから無理なんていって脱落したら隊列が乱れ、作戦に支障がでてしまいます。

 

警察礼式の訓練もあり

ぼくはこの訓練が一番嫌いでした。

敬礼の掌の向き、足を開く角度、果ては制服のシワまで細かくチェックされ

教官にダメ出しを食らうとさまざななペナルティが待っています。

これらの訓練で「辛くても踏ん張る」という根性と忍耐力が養われます。

 

もちろん基礎体力をつけるための腕ためも腹筋もスクワットも鬼のようにやります。

 

当時、ニートから警察官になった僕の体がライザップばりにみるみる変化していったのを覚えています。

 

基礎体力+精神力+武道トレーニングをみっちり行うのでこの時点においては一般人より

戦闘力は高くなっているはずです。

 

警察学校を卒業後はさずがに訓練の時間が減っていくので

一部の人を除いて警察官の戦闘力はみるみる落ちていきます。

 

逆に警察学校卒業後に戦闘力が増していく人たちは

機動隊員、柔剣道、逮捕術の専門部署の人たちです。

 

同期の剣道の達人は本当に強かった。

ぼくが5秒で負けるのは当然として、竹刀を振るスピードが速すぎて打たれてから負けたことに気付くほど。

 

ぼくの例で言えば警察学校のときがピークでした。

忙しい場所に配属されたため定時にご飯が食べれず、夜中に牛丼大盛りを食べる(デブ化)。

度重なる夜勤で不規則な生活、運動不足、ヘビースモーカー化でみるみる体が醜くなっていきました。かなし。

 

柔剣道、逮捕術は強いの?

柔道の強さは説明不要だと思います。

下がアスファルトだったら一発の投げで勝負ありです。

有段者相手なら素人は掴まれただけで逃げられません。

 

剣道はどうでしょう。

ぼくは強いと思います。

有段者に警棒で小手打ちでもされたら手首の骨は粉々になるでしょう。

 

柔道最強対剣道最強をイメージしてみます・・・。

・・・。

・・・。

ファーストコンタクトで脳天に面打ちを食らわせて剣道家の勝ちです。

それはどっちでもいいかw

 

どちらにせよ、多くの警察官が一応段持ちになるわけですから

警察官が弱い訳はないと思うのです。

 

逮捕術は相手がこうきたらこう返す的な「型」の練習が多いですが

試合はガチンコでやりますし、関節の極め方も教えてくれるので+アルファにはなるはずです。

 

まとめ

結局は強さって「個人の資質」によると思います。

色々書いておいてあれですが

警察官全員をひとくくりにはできません。

それはちょっと無理がある笑

 

強さの定義も人それぞれですから。

中国武術の達人烈海王氏は

「強さとはわがままを押し通す力」と定義してますからね。

 

肉体が弱くても心が強ければそれは強い人であると言えますし。

 

元警察官なので「一般人よりは強いはず」という警察官寄りの意見になってしまいましたが

願望も込めて「警察官は強くあって欲しい」と思います。

それは肉体的な強さだけではなくハートの強さも含みます。

どれだけ強くても怖いおっさんが出てきて逃げる警察官は頼りになりません。

 

いつか警察官がUFC(格闘技世界一を決めるアメリカの格闘技団体)に出場してチャンピオンになり

「警察官は本当は強いんです」

と言ってくれる日も待っています。

 

ちょっと一言

なんで今回この記事を書いたかというと

「厳しく注意された」警察官射殺事件で、19歳巡査が動機を供述

というニュースを読んだからです。

ぼくもペーペーのころ上司から殺意が湧くほどのものすごいパワハラを受けました。

毎日その上司をボコボコにして「俺の勝ちだ」という妄想をしていました。

毎日パワハラに屈しないくらい強くなりたいと思っていました。

妄想の中で拳銃で上司を撃ったりもしました。

 

 

実際の現場を見ていないので多くは語れませんが

殺すほど憎かったとしてもせめてステゴロ(素手での喧嘩)にして欲しかった。

若いんだし警察学校で鍛え上げた拳でぶん殴って終わりにして欲しかった。

負けるのが恐ければ不意打ちでもいいじゃないですか。

もし、相手がクソだったとしても

「何も殺すことはない」と思うのです。

自分の人生を掛けてまで。

怒りの感情なんて時間が解決してくれるのに本当に残念です。

 

強さってなんなのか。深いです。ほんと。

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4 件のコメント

  • 「警察官は本当は強いんです」これは桜庭和志ばりの名言ですね!!(桜庭をご存知なかったらすみませんm(__)m )

    とんでもない事件が起きてしまいましたね。。。本当に悲しい事件です。二人の間に何があったかはわかりませんが、殺してしまってはね。。。
    殺したいほど上の人間が憎い気持ちはわからないでもありませんが、殺してしまっては。。。

    • 格闘技マニアですからもちろん知ってます。
      桜庭の「プロレスラーは本当は強いんです」から頂きましたw
      そんなですよね・・。
      殺してしまっては・・と本当に思います。
      交番勤務は相勤者がどんなに嫌な奴でも24時間一緒にいないといけませんから辛かったと思います。
      被害者の方も部下を厳しく育てようという意図があったのかもしれないし、本当に悲しい事件です。

  • 剣道は実践では役に立つのでしょうか?ちっちゃい如意棒みたいなのもってるの(警棒?)見たことありますが。。。
    ニートからいきなり警察になる訓練を受けたら脱走しそうです。。。いきなりなん十キロも走らされるときいたことがあります!

    • 本気で打ち込めることを前提とすれば最強に近いのではないのでしょうか。
      警棒で打ち込めば骨折は間違いないです。それが頭なら・・・(>_<) ただ相手に大けがさせてしまうので素のメンタルではなかなか本気で打てないと思います。 ぼくにとって警察学校の訓練は地獄でしたね(笑)

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