本記事では
女性にとって警察学校生活はどれくらい厳しいものなのか!?
また、必要な心構え、準備した方がいいものなどをお伝えしていきます。
・警察官を目指しているけど警察学校がどういうところなのか不安
・採用試験に受かったので警察学校について詳しく知りたい
・警察学校入校前に事前準備をしておきたい
このような方にとって有益な記事になるかと思います。
本記事は自身の10年の警察官歴
知り合いの元女性警察官のインタビューに基づいて作成しました。
都道府県や当たった教官の厳しさによって変わるかもしれませんが
基本的にどこもだいたい同じような規則だと思います。
それではさっそく見ていきましょう。
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基本的に男女に差はつけない
基本的に警察学校は男性女性関係なく厳しい世界です。
入校した瞬間からしごかれます。
それも当然で
ひとたび事件現場に行けば、当然、被疑者は男性女性関係なく襲いかかってきます。
女性警察官だからといって手加減してくれる凶悪犯はいません。
ですので、基本的には試験・術科・訓練等の各訓練は
性別によって警察学校内で区別されることはありません。
しかし、体力面では男性女性でどうしても差が出てしまうので
そのあたりの配慮は多少ある場合もあります。
例えば、持久走の合格タイムなどが例に挙げられますが、
女性は男性ほどのタイムが求められるわけではなく
女性用の合格タイムが設定されていたりします。
懸垂などの回数もしかりです。
他の違いは髪型です。
入校時、男性の髪型は坊主(スポーツ刈り)ですが
女性はショートカットでいいとかそのくらいの差です。
もしかすると男性警察官側から見れば
女性警察官は男性教官から優しくされていると感じることがあるかもしれません。
しかし、入校中の女性警察官にとって最も怖いのは女性教官です。
裏でしっかりしごかれていますのでご安心ください。
つまり、警察学校での生活に男女の差はほぼないと言っていいと思います。
警察学校がどれくらいきついのかを知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
基本的な1日の流れを紹介しています。
女性にとって訓練はきつい?
前段でも述べたとおり基本的に男女に訓練の差はありません。
ですので、性別に限らずとても訓練はきついと考えてください。
体力は死ぬほど必要ですが
警察学校で主に求められる体力は、持久力・筋トレ・術科等ですので
運動音痴の方でも入校前に最低限の体力づくりをしておくことで対応できます。
もし、壊滅的に体力がないのであれば
ほかのところでカバーする方法を考えます。
同期の女性警察官にも運動が苦手な子がいましたが
その子は定期試験の成績が良い等、ほかのところで挽回していました。
しかし、運動が苦手といっても最低限訓練をこなさなければならないので
最低限の体力がないと苦労します。
体力がないことで常に眠かったり、生活が辛く感じたり
勉強にも悪影響を及ぼします。
おすすめの入校前の体力づくりとしては
長距離を走れるように鍛えておくことです。
入校すると長距離を走る機会がとても多いので、長距離を走れるように鍛えておくと役立ちます。
例えば5キロを歩かずゆっくりでも走り切れるようにしておいたり
1500メートルを全力で走り切れるようにしておくなどです。
入校するとその日から毎日ただただ走らされます。
私の県では月に最低100キロ以上は走らないといけないというルールもありました。
ですので入校前には長距離を走ることができる体力をつけておくことをおすすめします。
また、入校後に、腕立て伏せや腹筋、スクワットをする機会もよくありました。
連続して20~30回はできるようにしておいた方がいいと思います。
某女性警察官の場合、入校前に毎日200回腹筋をするなど目標を決めて鍛えていたそうです。
また都道府県によって違いますが
入校が夏場の場合は水泳の訓練がある場合もあります。
水泳が得意ではない場合はスポーツジムで泳ぎの練習をしておくと
体力もついて一石二鳥です。
しかしながら、運動に慣れていない人が
入校前に体力をつけることに一生懸命になりすぎると
ケガをしてしまうことがあり
そうすると同期と同じ訓練を受けることができなくなってしまうので
くれぐれもケガなどをしないように気を付けて準備をしてください。
警察学校内での髪型
ここでは警察学校内での髪型について解説します。
警察学校内での髪型は入校前に指示されます。
私の県では、男性警察官は坊主、女性警察官はショートカットと決められていました。
それ以外の髪型は認められません。
髪が伸びてくると休日に髪を切ってくるように教官から指導されます。
知り合いの女性警察官は地毛の髪色が明るいため
入校時に髪色が明るいと指導されて
6か月の入校期間中に2回美容院で黒染めをしていました。
一線署に出てしばらくすればそこまで厳しくは言われませんが
入校中は髪型・髪色についても厳しく指導されます。
入校期間中の髪型については個性を出したいなどと考えず
とにかく我慢が必要です。
警察学校内でのムダ毛処理とメイク
女性である以上、ムダ毛処理とメイクについては気になるところだと思います。
残念ながら、警察学校では自分自身を美しく保つための美容にとれる時間がありません。
よって自宅にいるときのように
化粧水・乳液を塗って、パックをして、化粧をして、つめの手入れをして・・・
ということはできません。
物理的な時間がないからです。
特に入校してしばらくは日々のスケジュールに追われ
髪を乾かす時間さえもとれない時もあります。
女性警察官の髪型がショートカットと定められているというのは
ある意味理にかなっています。
次に気になるムダ毛の処理についてです。
結論、お風呂でムダ毛処理を行うことは可能です。
しかし、やはりそれは時間との勝負です。
永久脱毛処理をして
お風呂でかかる時間を他のことに使っている人もいました。
永久脱毛処理を検討している人は入校前にやってしまうと
一石二鳥です。
そうすることで空いた時間を
自分のための美容の時間に充てることができます。
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メイクについては禁止でした。
日焼け止めを塗っていた程度だと思います。
先ほど述べたとおり化粧をする時間もありませんし
訓練で汗だくになるので化粧をしていてもぐちゃぐちゃになってしまいます。
ですが、時々入校中にスーツを着て警察学校外の施設に行く課外授業があります。
その際は、逆に化粧をすることが女性の身だしなみだと言われ、化粧をする必要があります。
もちろんナチュラルメイクです。
逆に学生時代にあまり化粧をしなかった方は、突然、化粧をして集合!
と言われても困らないように少し化粧品の使い方を知っておいた方がいいかもしれません。
参考までに警察学校に傾向した方がいい化粧品は
・化粧水・乳液
・ファンデーション
・口紅・アイライン
・アイシャドウ
・マスカラ・チーク
などです。
その他、警察学校に持参しなければならない物品に関しては
入校前の事前説明会で話がありますので
そのときにしっかりと確認してください。
生理になったらどうするの?
生理の辛さは女性しかわかりません。
相当辛いものだと聞いてます。
ですが、これについては頑張るしかありません。
なぜかというと
生理でお腹が痛くて休みますと言える雰囲気ではないからです。
このあたりは日本独特の同調圧力が働きまくってると感じます。
解決はできませんが、対処方法としては
生理用品と痛み止めは常に鞄の中に携帯しておき
いざという時に対応できるようにしておく
とか
薬を飲んで、同期の女性警察官に相談しておき
何かあればフォローしてもらう
ぐらいしかありません。
実際に私が入校していた時は、生理で休みをもらった人は一人もいませんでした。
ですが、どうしても生理がしんどくて動くことができない時もあると思います。
そういった時は、風邪で休む時と同様に、お腹が痛いと言って一日休むしかないと思います。
水泳の授業と生理がかぶってしまった場合には
可能であればタンポンをつけるように指導されます。
それができない場合に見学が認められるといったかたちでした。
警察学校で女性はモテるのか
男性の前で汗ダラダラ、苦しい顔で走ってる顔を見せて
ほぼノーメイク。
そんな女性警察官は男性警察官から相手にされないのではないか?
と心配になる方もいるかと思います。
しかし、ご安心ください。
結論から言うと女性警察官は男性警察官からモテると言っていいと思います。
詳しくはこちらの記事に書いてありますのでご覧ください。
終わりに
女性が警察学校に入るときに大事なことはここまで説明してきました。
しかし、事前準備として間違いなく一番大切なことが試験対策です。
ここをおろそかにしてしまうと
全ての苦労が水の泡となります。
具体的にどのように試験対策をすればいいのかは
別記事で詳しく解説していますので
警察学校入校前の方はぜひ読んでみてください。