警察官の仕事は大変で辛い!?【9年務めたぼくが真実を書く!】




【この記事は約 8 分で読めます】

XIN CHAO!!9年半務めた警察官を辞めてベトナムに移住したHOCです。

 

本日のテーマは【警察官の仕事は大変で辛い!?】というテーマで記事を書いていきます。

 

このテーマで記事を書くには警察官の仕事を理解していないと信ぴょう性がありませんが

いちおうボクは9年半警察官をしましたので、警察官を半年やって辛くて逃げたみたいな人が

書いているわけではないのでご安心ください。

 

その前は1年ほどですが、胃潰瘍になるまで

ブラックサラリーマン生活に耐えたこともあるので

民間企業の仕事の辛さ、ブラックの基準なんかは一通り理解しているつもりです。

 

SNS上やコメント欄では

警察官が暇そうだと勘違いしている人を見かけます。

 

場所によってはそういうところもあるのかもしれませんが

少なくともぼくがいた所属は暇ということはありませんでした。 

9年間一度もこの仕事が楽だなとか、これで給料もらえるの?ラッキーみたいに考えたことはありません。

むしろ

きつくて倒れる人がいたり

うつになって休職したり

毎月誰かしら退職者がいたりするほどの激務でした。

 

今回は警察官の

大変さ

辛さ

苦悩

がどの辺にあるのか紹介していきます。

 

ちなみに私は警察官を9年やっていましたし、警察官を「辛いだけの職業」だというつもりはありません。

辛いだけなら9年も続けることはできません。

もちろん素晴らしいところも沢山あります。

ただ本記事は「警察官の辛さ」にスポットを当てた記事なので

大変さばかりが目立つ記事になってしまうことをご了承ください。

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交番がいつも不在な理由

ぼくは交番勤務時代、あまり交番で待機できたことがありません。

110番通報が入れば、それがたとえどれだけ理不尽な通報であっても

現場臨場しなければならないからです。

 

隣の犬が吠えててうるさいとか

大型駐車場で自分の車が見つからない(単に駐車した場所を忘れただけ)

明らかなクルクルパー(虚言癖がある人)からの連続通報

その合間に交通取締り、パトロール、本物の事件処理、書類作成もしなければなりません。

 

交番が不在なのはわけがあるんです。

地元の方からいつも交番にいないと批判されることもありましたが

これは制度上の問題なので現場の現場の警察官はどうしょうもありません。

 

真夏には汗びっしょりになりながら現場をはいずりまわり

真冬は凍えながら街頭に立つ。

忙しければ休憩も仮眠もとれないし、24時間勤務の日はお風呂も入れない。

 

これはどう考えてもシンドイです。

 

外に出れば人の目があるので休憩もできません。

休憩などすればなぜか通報されます。

どうやら警察官は人がいるところで休んではいけないらしい。

 

警察官だってできればエアコンがある交番でまったり待機していたいのです。

 

しかし、でかい事件、事故があれば数時間ずっと交番には戻れません。

徹夜なんて日常茶飯事。

仕事だから仕方ないとはいえかなりハードです。

そのハードさゆえ、ついていけなくなったおじちゃん警察官は早期退職したりするほどです。

 

それなのにっ・・・!

いつも交番にいないとか、隠れて取締りしてるとか非難ばかりされる職業。

それが警察官。

体感では批判9割、感謝1割といったところです。

 

交番は不在でも苦情が入りますが、在中していても仕事していないと苦情がはいります。

 

ぼくの個人的な意見ですが、マスコミはあまり警察官のお手柄を扱わないように思います。

おそらく面白くないからでしょう。

それよりも不祥事を煽った方が数倍面白い。

警察のいいところが見れる番組は警察24時くらいのものでしょうか。

 

そのせいか、全く市民からの理解が得られていない。

これも警察官の苦悩の一つです。

 

気持ちが休まらない

「気持ちがやすまらない」の画像検索結果

ぼくが一番悩んだことです。

休みの日が休みじゃない。

これはきつい。

 

非番の日に偉い人の訓示、柔剣道の稽古、書類作成、非常招集等

特にベトナム語の通訳をしていたころはほぼ土日もありませんでした。

盆も正月もクリスマスも誕生日もありません。

いきなり呼び出されます。

残業代もほぼ出ません。

 

時間が自由にならないのは、医師や看護師も一緒とかって言われるかもしれません。

でもお医者さんなら警察官よりお金はたくさんもらえるでしょうし

看護婦さんの夜勤って夜からですよね。

 

地域警察官や当直員は

朝から翌日までの24時間勤務という名の実質30時間超勤務。

それをやり遂げて、やっと家に帰ってもまた呼び出されることがあるのです。

 

ブラック臭がプンプンします。

 

それらを「誇りと使命感」という言葉で強引にフタをした結果

ストレスが溜まり、仕事の押し付けとかパワハラ、セクハラが蔓延することになります。

警察官の不祥事も少なくありません。

ストレスや圧力で拳銃自殺する人もいます。

 

限界を超えて働くのは警察官なら当然なのですが

気持ちが休まるときがない。

これも警察官の苦悩です。

古臭い体質

「古臭い」の画像検索結果

ある日、非常招集があったときぼくはカラオケにいました。

当然私服です。

ぼくはそのまま勤務先へ急行したのですが、いの一番に服装を注意されました。

 

着眼点そこ!?

 

その後、その時の服装について数か月イジられ続けました。

ダメージジーンズを履いていたのが原因です。

突発事案があったのに、先着することよりも家に帰ってスーツに着替えて出勤しろということです。

全く理解に苦しみますがそういう会社です。

古臭い風習が根強く残っている。そんな組織です。

 

上司によっては部下が先に帰るのよしとしない人もいますし

飲み会でのふるまいを仕事に持ち込んできたり(酒を注ぎにこなかったとか)

良くも悪くも考え方が昭和的。若い子は苦労すると思います。

これから警察官を目指す人へ

本当に志を持って目指す人以外にはおすすめしません。

給料がいいといっても、拘束時間を全てコンビニのアルバイトに費やせば同じ額を稼ぐことができます。

それほど無駄な拘束が多い。

 

強い志を持って入っても理想と現実のギャップに苦しむことになるかもしれません。

若手警察官が

「自分が思っていた警察官と違う」

と言って組織から去っていくのを何度も見てきました。

 

お金や安定ではなく強い志を持って入った人ですらそうなることがあるのです。

「楽して儲けたい」と思って警察官になれば

心が折れるのが早くて当然です。だって全然楽じゃないですから。

 

したがって、安定や給料で警察官を目指すならば

一年余計に勉強してでも他の公務員を目指した方がいいかもしれません。

 

はっきり言って警察官頭のいい人は少ないので

他の公務員になれるのならば警察官の採用試験はいつでも受かるはずです。

 

逆につよくおススメするのは体育会系のノリを持った人です。

上下関係が強い完全縦社会なので部活とかで鍛えられた人はすんなりと受入れられるはず。

 

後は好奇心旺盛な人。

不謹慎ですが、変死体見たり、殺人現場に行ったり、空き巣現場に行ったり、拳銃撃ったり。

ぼくは交番が襲撃されたこともあります。

そういうことを前向きに捉えられる性格なら現場向きの性格と言えると思います。

タフなメンタルも必要ですね。

 

今回は警察官の大変さ辛さ苦労苦悩というタイトルなのでマイナス面ばかりを書いてしまいましたが

当然いいところもあります。多分あります(笑)

そうでなければぼくも9年間も警察官をやっていません。

 

一つ声を大にして言いたいのは現場の警察官は圧倒的に頑張っているということ。

少なくともぼくはそういう警察官を何人も知っています。 

警察官になるか悩んでる人へ

ここまで読んでくれた方は

警察官の圧倒的辛さを理解して頂けたかと思います。

その辛さに耐えかねて辞めてしまえば晴れて無職へ逆戻りです。

 

「安定」のみを求めて警察官になるとはあまりおすすめできません。

 

うつ病になった警察官、激務故に途中で挫折した警察官を何人も見てきました。

現職の人が悩んでいるというケースもあると思います。

 

もちろん何が何でも警察官になりたい!

絶対に辞める気はない!

という人は止めませんし全力で応援したいです。

 

警察官採用試験に合格してから、警察学校に入校するまでの過ごしかたで成績は相当変わります。

つまり過ごし方を間違えると入校した時点で勝負あり。

頑張っても挽回できないなんていう可能性もあります。

攻略法の一部を紹介した記事が無料で読めますのでこちらもどうぞ!

警察学校の試験内容とは!?入校前にやっておくべき2つのこと

 

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6 件のコメント

  • 同じ県でも都会と田舎では仕事量が数百倍違う(基本給は同じ)って言うんですから、不公平ですよね。

    • ぼく的には荒れてる地域の刑事さんには給料2倍あげてもいいと思ってます。
      楽してる人は楽してますからね・・。不公平です。

  • 自分も平成19年に内定もらったけど辞退した。
    家族、また親戚も現役やOB多かったし、そのことでいろいろと言われた。
    法事の時とか空気重かったわ。
    今でも他の試験は受けてるけど、倍率も高く、難しいね。
    10年前、新人らしき警官に職質を受けたけど、名前も言わないし、手帳も見せない。
    後ろにいた先輩的なやつはポケットに手を入れて下向いて立ってただけ。
    何か言えよと思ったけど、その新人がにやりとして、「お急ぎ?」とか言ってくるんで、言い返してやったわ。
    本当にしょうもないやつしかいないように感じた。
    花火のイベントの警備員をやってて、たまたま機動隊の人と一緒に歩行者などを注意してまわったけど、
    機動隊みんな若い人が多いのね。高校卒業してすぐ警察官になったんだな。
    接したとき、幼い感じがした。「警備員さ~ん、何か聞かれたら僕らに声かけてくださ~い」とか
    言ってて、可愛らしかった。でも強いから侮れなかったけどね。
    制服とか活動服、その他礼服などいろいろあって、その当時は魅力はあると感じた。
    ただ今思ってみると、ありすぎて、窮屈に感じるね。死ぬまで制服から逃げれないという。
    制服地獄というような。
    ワイシャツの上に重たい耐刃ベストを着せられ、その上に上着。
    雨の時とか、傘がさせないから、上下と河童、おまけに機動隊の人は反射ベストを身に着けるなど。
    窮屈そのものだね。何プレイだよ、とは思うけどw。
    で、あと一番ショックだったのは、今から5年間の10月、学校の後輩が警察になって不祥事(職場放棄)を起こしたこと。これは本当につらかった。
    背も自分と同じくらいだったし。もし仮に辞退しなかったら、自分も標的にされてたかもと思った。
    これで辞退してよかったと思ってはいる。
    ドMで教官や上司などにいびられるのが快感で、制服プレイがたまらなく好きで警官になったというのも
    ありちゃありだけど、それだけでは済まされないのが警察の世界だよな。
    よくあんな閉鎖組織でやれるよなとつくづく思ってしまう。

    • ビーチさんコメントありがとうございます。
      平成19年ならもし辞退していなければぼくと同期でしたね。
      「死ぬまで制服から逃げれない」というのはまさにその通りだと思います。
      その覚悟がない人は初めから制服を着ないほうがいいと思いますが、敷居を高くし過ぎると
      人材が確保できないという難しさもありますよね。

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