Xin chao!!HOCです。
お盆ですな。
ベトナムに住むぼくにお盆は関係ありませんが、僕が実際に体験した不思議な話を紹介させてください。。
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お墓参り
数年前の夏の話です。
当時公務員だったぼくは久々に親の顔を見るため実家に帰省しました。
両親も県内在住なので遠くはありませんが久しぶりの実家です。
たまには母親と出かけたいなーと思ったぼくは母親の趣味であるパチンコに誘いました。
母親は喜んで快諾しさっそく車でパチンコ屋に向かいました。
その途中、母親が突然「先にさとちゃんのお墓参りに行く」と言い出しました。
ぼくは突然何を言い出すんだと思いましたがパチンコなんて急ぎでもないので同行することにしました。
母親は明るい性格ですが「人と会うのは気を使って疲れる」とよく口にしていて、さとちゃんというのは母親の数少ない気を使わなくてすむ仲のいい友達でした。
ぼくもさとちゃんに会ったことはあるとは思いますが顔が思い出せません。
さとちゃんの死因は何かの病気だったと思いますがそれも思い出せません。
お墓に着いたとき僕たちの他に人は誰もいませんでした。
母親は手慣れた手つきで桶に水を汲みさとちゃんのお墓に水をかけました。
「のど乾いたでしょう?タバコも吸うよね」
お墓にそう話しかけながらタバコをお墓に置きました。
ぼくはすることがないので墓を拝んだりしてぼけっと立っていました。
10分くらいたったでしょうか。母親が「そろそろ帰ろうか」と言った直後のことでした。
お墓の後ろにあるギザギザした木の板(卒塔婆(ソトウバ)と言うようです)が突然
ガタガタガタガタと揺れ始めました。
その日は快晴で風はまったく吹いていません。当然、他のお墓のソトウバは一つも動いていません。
それがあり得ないことだというのはすぐわかりました。
ぼくは驚いて母親を見ると母親はそれがさも当然かのようににこっと笑って言いました。
「帰るなだって」
帰りの車にて
目の前で起きた不思議な出来事をあたりまえのように受けて止めている母親。
僕は「なんでそんなに普通なの?こういうことって前もあった?」と聞きました。
母親は「初めて。早く帰ろうとしたからさとちゃん寂しかったんじゃない?」とまた普通に返してきます。
絶対ありえないことが目の前で起こっても普通に受け止めてしまう母親。
そのときは母親の死期が近いから動じないのか?なんて心配になりましたが母親はまだ元気に生きています。
なぜかこの話思い出すたびになんか切ない気持ちになるんですよね。なんでかな。