「新社会人へのアドバイス」はじけてまざれっ!!




【この記事は約 11 分で読めます】

「新社会人へのメッセージ」がTwitterに溢れています。

 

色々な意見がありますが、つまりは

「○○だったらさっさと転職しろ」系のアドバイスばっかり。

 

これらの意見にはぼくも概ね賛成です。

毎日神経をすり減らして、ストレスを抱えて

つまらないことを繰り返すくらいだったら

そんな会社さっさと辞めたほうがいい。

それは自分がドンドン消耗していくだけではなく

新しいことをする機会損失になってしまいます。

それはあまりにもったいない。

 

しかしながらみんなが足並み揃えて同意見を言うことに違和感を感じました。

言っている内容には賛成なのにどういうことなのでしょうか。

心の中のリトルニーチェ先生に聞いてみました。

 

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問いを持つことの大切さ

「大人よ 問いを持つ自由を奪うな」

答えがある、ということは、それに従うことを念頭においちゃうから

答えは必ずしも正解でないし、そもそも正解なんてないし

時代とともに答えは変わる。自分で問いを持ち続けたいです。

 

「○○だったらさっさと転職しろ」が正しいと思いつつ、なぜに違和感を感じたのか。

おそらく、それが強い影響力を持ってしまうことが危ないと感じたからです。

 

プロブロガーは「イケハヤさんそれは違うと思いますよ!」って

反対意見を出すことはほとんどない。

強い同業者には乗っていき、アンチを叩く。

同意見で足並みが揃い過ぎていることが少し怖いくらい。

 

あまりに同意見をみんなが言い過ぎると

それが「答え」のようなものになってしまって

そのグループ以外を否定したり

自分たちの意見だけを肯定し始めたりって現象が起こるのではないかと。

 

すでになんとなくそういう風潮を感じます。

 

でもそれって彼らが言う「会社の老害」とか「クソ上司」と同じなのではないかと考えます。

上司の視野の狭さ、物事の決めつけを批判するために「老害」とか「クソ上司」ってディスってるんでしょう。

 

クソ上司が口を揃えて「とりあえず3年頑張れ!」って言うのと

ブロガーが口を揃えて「フリーランス最高!」って言うのは

ぼくには同じに思えてしまう。

 

双方、自分のいる立場を「肯定」したいのだと思います。

上司は会社を辞めてフリーランスになる人を認めたくないし

フリーランスは会社に居座る人を認めたくない。

 

「自分の人生肯定バイアス」みたいなのがかかってます。

 

上司が言うことも一理あるし

ブロガーが言うことも一理ある。

それではダメなんですかね。

 

 

大切なことは「自分の頭で考えること」で

それをしなければ影響力のある人の「答え」に流されます。

「自分の頭で考える」という自由を奪われてしまうとも言えます。

 

ぼくは

「逃げないで死ぬ気でやれよ」ってアドバイスも

「辛かったら逃げていいよ」ってアドバイスも

どちらも間違ってないと思うし

片方の意見だけが正しいと主張する0か100かの世界が気持ち悪い。

そもそも生き方に正解なんてないもん。

 

ブラック企業で働く社畜であっても

ブログで副収入をーとか転職がーとか煩わしいことを考えないで

労働の対価として毎月給料がもらえるんだからメリットがないわけではないし

何よりも働いているだけで偉いと思います。元ニートより。

 

自分のスカウターを疑う

直感って人間に備わった素晴らしい機能だと思います。

「やべぇ…入る会社間違えたわ…」ってなったら、”明日”退職届けを出そう!

というツイートがありましたが、そういう直感は当たることが多い。

 

だから否定はできない。

 

でも、社会人1年生っていわば社会のことを知らないペーペーですよね。

社会について何も知らない状態です。

例えばそういう人が入社1日目で「この会社なんかやばい」と感じて2日目で辞める。

それで「違和感あったんで辞めました!」なんて言われても

「いや、その判断早すぎだろ」としか言えない。

否定はできないと言いつつ否定しちゃったw

 

仕事を1日やってつまんないから辞めたって、仕事のおもしろさを本当に理解できてるの?って話です。

 

「上司がクソ」だったら仕事を辞めても構わない。

でもその上司を評価する自分のスカウターが本当に正しいのか

今一度考えて欲しいのです。

 

はっきり言って嫌な奴なんてどこの世界にもいます。

Twitterを見てください。

人の悪口、不平不満で溢れています。

 

 

「上司がクソ」⇒1か月で退職

こんなことを5回も繰り返せば社会人としての信用を失いませんか?

本当に上司がクソだった場合もあるのかもしれませんが

転職を繰り返したツケは自分に返ってきます。

そのとき転職を勧めた人は助けてくれません。

 

「入る会社間違えた」⇒「すぐ辞める」⇒「良いこと」

って考え方を妄信して仕事を辞めていいのか。

在職中に副業を始めるとか資格を取るとか

生き延びる方法は自分で考えておかないとピンチになるのは自分です。

新卒で入った会社は「お金のももらえるビジネススクール」です。

たぶん定年までいることはないので、盗めるだけ盗みましょう。

あと会社員向いてないなと思ったら、副業でゼロから稼ぐ経験もしておきましょう。

リスクヘッジになります。

とボインさんが言うように会社を利用してから辞めてもいいと思います。

 

忍耐は絶対必要

ブロガーさんたちには「入る会社間違えた」⇒「すぐ辞めていい」の後に

「しかし忍耐はどこに行っても絶対必要」ってセリフも付け足して欲しい。

 

だってどのツイートを見ても

「逃げろ」だけなんですもん。

 

ぼくも過去記事で似たようなこと書いているのであれですが・・。

忍耐は大事だってことは伝えたい。

 

仮に会社を辞めてフリーランスになったとしても

ブログを書く⇒結果がでない辛い⇒ブログ界はブラックだ、辞めよう

では根本が解決しません。

場当たり的な対処は未来への種まきにはなりません。

 

もしも完全にノープランで「辛かったら逃げる」ってだけが

その人の行動指針ならば何をやっても成功する蓋然性は低くないですか?

 

ソフトバンクの孫さんは言いました。

『近くを見るから船酔いするんです。100キロ先を見てれば景色は絶対にぶれない。』と。

逃げると決めたらもういつでも逃げれるわけですから

その前に今一度自分の目指すべき方向を確認したほうがいいと思います。

目指す方向に進めているなら「忍耐」で多少の苦労は耐えられる。絶対。

試合に勝つためにコツコツ地味で辛い練習をするのと同じです。

 

もし何の忍耐もなく成功した人がいるなら教えて欲しい。

 

どんなに好きなことであっても

毎日それと向き合えば辛いって感じることはあると思うのです。

 

イチローほどの天才だって成績が振るわないときもありました。

推測ですが結果が出ないことはイチローといえども辛かったはずです。

でも自分が「忍耐」する場所は「野球」だと決めたから

「逃げる」「辞める」って選択をしなかったのではないでしょうか。

 

Jリーグの得点王が日本代表に選ばれないなんてことは何度もあって

代表監督を会社で例えれば「結果を出してるのに自分を評価しないクソ上司」になります。

でも得点王はサッカーを辞めません。

それは日本代表だけが世界のすべてではないと知っているからだと思うのです。

クラブでは応援してくれるサポーターや支えてくれる家族もいます。

または、地道に頑張っていればいつかは代表に呼ばれると信じているのかもしれません。

 

会社員も同じで、「クソな上司はいるけど頑張る!」と決めることになんの問題があろうか。

自分で考えて決めたことなら多少回り道しても後悔なんてしません。

 

転職したらしたでそこにも問題はきっとあります。

 

必要以上に社会人を脅す必要はありませんが

どこに行っても「忍耐」は必要で

極論を言えば会社を選ぶことって

「どこで苦労するか」を選ぶってことだと思うのです。

リングに上がって一発も殴られないで勝とうなんて虫が良すぎる。

ポールジモン

そういうことだと思います。

 

忍耐も苦労も必要なく嫌な上司も鼻につく同僚もなく

自分を理解してくれる人に囲まれて

仕事もストレスもなく定時で帰れて

とんでもなく自己成長できる会社。

 

そんな会社を探していたら見つける前に人生が終わる。

そう思いませんか。

 

もしそんな会社があるならぼくを入れて下さいw

 

終わりに

 

自由を手に入れるにはマネーが必要です。

お金がなくていいことなどありません。

会社を辞めれば収入がなくなります。

 

ですのでぼくは副収入がない人、貯金がない人に

「会社を辞めろ」

ってだけのアドバイスはできません。

もちろん死ぬほど追い詰められてるとかなら話は別ですが。

 

収入が0になったときの辛さは想像以上です。

 

「答えはない」「誰も責任を取ってくれない」

言いたいことをイケハヤさんが言ってくれましたw

 

色んなアドバイスを聞いて最終的には自分で腑に落ちるアドバイスを

フラットな目線で採用して欲しい。

 

一方通行ではない様々なアドバイスがはじけてまざってくれれば幸いです。

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6 件のコメント

    • 毎度ありがとうございます。
      ニートやっても警察官やってもフリーランンスやっても便利屋やっても結局苦労はありました。
      どこでも苦労するなら好きな場所で頑張ったほうが幸せです。

  • イケハヤさんのご意見は、たくさんある価値観の中の一つですよね。見方を変えれば「嫌なことからすぐ逃げる」と見えますもんね。かといって、我慢我慢で精神を磨り減らして自殺ってのもシャレになりませんが。。。HOCさんがおっしゃるように、転職何回もするやつは信用されませんね(笑)
    最終的な着地点をどこにもってくるか!まぁ、これは運といいますか、巡り合わせというか、、、。
    私は今のところ、警察官、介護士ときて、次は看護師目指してるわけですけども、、、。
    この先どうなるか、不安ながらも楽しみにしてます(笑)

    • イケハヤさんは教祖みたいなものでそれに後乗りして来た人も同じことを言うから違和感を感じたのだと思います。
      イケハヤさんのブログをちゃんと読むと「嫌なことからすぐ逃げる」ことだけを勧めているわけではないですけどね。
      警察官、介護士、看護師って優しさの大運動会じゃないですか!
      お会いしたことはありませんが目指している職業でけーさんの人柄の良さがわかります^^

  • はじけてまざれっ!!名言ですね^^、僕ははじけるのは常に自分らしくあれ!と思いますし、まざれと言うのは嫌なこと辛いこと、また嫌な奴が居ても、そういった環境を変えていく事のできる自分に変われ!成長しろ!と言われてるような気がします、結局社会がどうあれ会社がどうあれ人がどうあれ、肝心要なのは自分自身であると言うことですね^^、

    • 「結局社会がどうあれ会社がどうあれ人がどうあれ、肝心要なのは自分自身である」
      まさにその通りです!
      ぼくもパワハラを受けてたときはそのことに囚われて「上司ガ-上司ガー」となってしまいましたが
      「上司は上司」自分の人生とはなんの関係もないくらいに思っておけば良かったなと。
      とはいえ嫌な上司にパワハラを受けた悔しさも活力になっていたので全てが無駄だったとは思っていません。
      そんな経験はないならない方がいいのでしょうけど・・

  • 山口慶太郎(ヤマグチケイタロウ) へ返信する コメントをキャンセル

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