こんにちわ、ベトナム語伝道師のHOC(@Hoc0088)です。
ベトナム語を学習したことのある方ならご存じかと思いますが
ベトナム語の発音って超難しいですよね。
初学者はだいたいこの発音で挫折します。
ベトナム語を聞いても
「ニャムニャムニャムニャム・・・・」としか聞こえません。
なぜベトナム語の発音は難しいのか?
それを理解することがベトナム語習得への近道となります。
目次
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ベトナム語の発音が難しい理由
ベトナム語は母音が多い!
ベトナム語の発音が難しい理由としてまず挙げられるのが
母音の数の多さです。
母音は
「あ」が3種類 a â ă
「い」が2種類 i y
「う」が2種類 u ư
「え」が2種類 e ê
「お」が3種類 o ơ ô
つまり日本人が普通に発音している「あ」ですら
3種類に言い分けないといけません。
そして正確に発音しようとしても
日本語の「あ」にぴったり当てはまる「あ」もありません。
母音「あ」からつまづくことになります。
いきなり絶望的なことを言ってしまいましたが
母音に関しては少しずつ正しい音に寄せていくという意識でいいと思います。
すぐに完璧を求めることはおすすめしません。
大切なことは地道に学習を続けて少しづつでも上達することだからです。
完璧を求めて挫折し
ベトナム語の勉強そのものを辞めてしまっては何も意味がありません。
ベトナム語は声調言語!
さ・ら・に!
ベトナム語は中国語のように声調があり
音を上げたり下げたりしなくてはなりません。
そのためカタカナ読みだと100%通じません。
日本語には声調はありませんからね。
これは地獄です(*´Д`)
英語ならアクセントの位置を間違えたところで
通じると思いますがベトナム語は声調を
間違えると100%通じません。
母音の種類の豊富さよりも
ここでハマる人が多いのではないでしょうか。
よく日本で売っている参考書に
カタカナ読みが記載してるものもありますが
本気でベトナム語を勉強しようと思う人は
カタカナは一切参考にしてはいけません。
カタカナでは声調(音の上げ下げ)が表せないからです。
逆にベトナム語の習得が遅くなる要因になりかねません。
ベトナムの首都ハノイはこの音の上げ下げの種類が6つもあり
音の高さと長さで意味が変わるのは
非声調言語で育った日本人にはとても難解です。
とはいえ、ベトナム語の声調は中国語の声調とも違うので
中国人でも発音には苦労するようです。
中国語の先生が
「台湾に留学に来てたベトナム人の中国語は発音がひどくて分かりにくかった」
と言っいていましたので
声調言語に慣れてるからと言って必ずしも上手く話せる訳ではないらしい。
難解なりベトナム語!
ベトナム語は子音もやっかい!
さらにっさらにっ!!
子音もやっかいです。
特に注意すべきは
- c = k とkh の区別
- 末子音cと末子音Pの区別
これはかなり練習が必要です。
当初、ぼくはこの音の区別が全くできませんでした。
どちらの音も同じに聞こえてしまう。
しかしながら、ベトナム人は日本人には区別がつかないこの音を明確に使い分けています。
ここでは詳細は省略しますが子音のマスターにも相当時間がかかると
思ってまず間違いありません。
ベトナム語は方言もある!
さらにっさらにっさらにっ!!!
ベトナム語には方言が存在し北部、中部、南部の言葉は
それぞれ別の言語かと思えるくらい音の響きが違います。
北部の言葉を2年勉強したぼくでも中部、南部の言葉は聞き取れません。
日本で言えば、標準語と秋田弁くらいの違いがあります。
かなり困ります。
書けばほとんど一緒なんですけどね。
最も大きな壁とは?
これが初心者の行く手を阻む最大の壁です。
ベトナム人は外国人のベトナム語に慣れていないので
彼らの感覚外の発音をしてしまうと拾ってくれません。
当たり前のように怪訝な顔して
「はぁ~??」
って顔します。
っていうか口に出して言います。
めっちゃイラっとしますし、初学者はこれで心が折れます。
英語であれば多少発音が間違ってても
挨拶くらいなら可能なはずです。
しかし
ベトナム人は外国人が使うベトナム語に全く慣れていません。
そして外国人が使うベトナム語に寄ってこようとしません。
外国人のためにゆっくり話すとか
理解しようとするとかそういう精神を持ち合わせていないようです。
もしあなたのために話す速度に気をつかってくれるベトナム人がいたら
そのベトナム人は超優秀だと思って構いません。
日本人のように「空気を読む」ことができるベトナム人は少数です。
ほとんどのベトナム人はこちらが理解していようがしていまいがお構いなしに
「ニャムニャムニャム・・・」マシンガンをぶっ放してきます。
どこかの学校で習っている間はいいですが
いざ実戦すると想像より理解してもらえず苦しむことになるのは間違いありません。
それを当たり前だと理解して
粘り強く勉強していくしかないのです。
さらに、やっかいなのは
日本人は語学を勉強するときになぜか完璧を目指す傾向があることです。
よほど流暢な外国語でないと披露しようとしません。
これは明らかなガンです。
下手でも繰り返し使い続ければ
徐々にブラッシュアップされていくのが語学です。
赤ちゃんが言葉を覚えていくときもそうですよね。
赤ちゃんがいきなり
「母さん、お腹が減りました。支給ミルクを用意してください」
なんて言える訳がありません。
最初は
「ママ、ミルク」
から始まります。
完璧を目指してしまう。
ベトナム人の許容範囲が狭い。
この2つが相まってベトナム語の難易度を押し上げます。
ベトナムに住んで2年。
40過ぎの日本人が失敗しながらも
一生懸命勉強しているのをほぼ見たことがありません。
ベトナム人に通じないのが恥ずかしいとか
完璧にしてからというプライドが邪魔をしている例ですね。
最初は勉強したベトナム語が通じなくても構わない!
くらいの強いメンタルを持ってのぞみましょう。
解決策は慣れしかない
日本語は、口先と声帯を使って話す言語
英語やベトナム語は、口先ではなく、喉の奥を使って話す言語です。
根本から作りが違います。
僕も教科書通り、口やベロの位置に注意して発音をしてきました。
でも長い会話のときに全ての音の対して口の形を意識できるでしょうか?
例えば文末のCは発音後口を膨らますとあります。
口を膨らませたあと、間違いなく次の音だせません。
みなさんも口を膨らませた後すぐ次の音が出るかやってみてください。
人によりますがベトナム人の口を見てるとそんなに大きく口は動きません。
口を大きく開く「あ」なんて大きく開いていません。
音を出す過程で教科書を使って口の形、ベロの位置を勉強するのは良いことです。
しかし、まじめな日本人はそのことに囚われてしまいがちです。
むしろ大事なのは「喉」です。
喉を楽器のように使い、日本語より深みのある音を出すというか。
日本語と「音」そのものが違うのです。
これはもうベトナム語をたくさん聞いて発音して少しづつ寄せていくしかないと思います。
つまり、一番大切なことはベトナム語を使い続けて
ベトナム語を口に落ち着けること。
慣れです。
とにかく慣れてください。
これは間違いありません。
音を上げたり下げたりすることを日本人は恥ずかしく感じると思います。
英語を習いたてのころappleを「アップル」ではなく「アポー」と発音すると
なんか恥ずかしくなりましたよね。
慣れてない音を出すのは恥ずかしいのです。
ですがそれも慣れるまでの問題です。
慣れてしまえばどうということはありません。
僕のベトナム語もまだまだ発展途上です。
ベトナム語学習者の皆様、一緒に頑張りましょう。
でわでわ。
ベトナム関係の記事をたくさん更新していくので
ぜひ見ていって下さい!
ぼくはここでベトナム語を勉強しました。
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