【ベトナム語超勉強法】 ベトナム語が話せるようになるまでの完全ロードマップ




【この記事は約 13 分で読めます】

こんにちはほっくです。

私はベトナムが好きな日本人でベトナムに住んで6年になります。

 

本記事ではベトナム語初学者の方が必ずぶち当たる壁、

ベトナム語の勉強方法について深堀りしていきたいと思います。

 

ある程度の勉強方法が確立されていないと

99%の人がベトナム語学習を挫折するか、

または自分が考えているような成果が出ないと思ってます。

 

体感では本当に99%の人が挫折しているように感じています。

ベトナム語の勉強を始めましたっていう人はよく見かけますが

実際に話せる人とはめったに会えませんよね。

 

ちなみに私も英語学習を10回は挫折しています。

でもこれが普通なんですよね。

 

ベトナム語の勉強を始めた方の多くが

ベトナム語学習って何から始めたらいいの?

「文法?単語?発音?リスニング?」

と迷子になります。

 

でも逆にベトナム語学習のやり方がわかれば迷子になることがなくなり

ベトナム語を話せるようになるということになります。

 

少し長くなってしまうかもしれませんが

この記事を読めば

ベトナム語学習で迷子にならないようになりますので

ぜひ最後までお付き合いください。

本記事の動画版も本記事の一番下に貼っておきますので

もし動画で視聴したい方はそちらを見てみてください。

 

私のベトナム語もまだまだなのであまり偉そうなことは言えないんですが

自宅で行った非公式ベトナム語検定2級の過去問試験は2連続で合格しましたし

ベトナム語と出会ってから10年になるのでその経験をシェアさせていただこうと思います。

それではいってみましょう!

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ベトナム語ができない原因

ベトナム語の勉強方法を紹介する前に

まず理解してもらいたいのがベトナム語ができない原因ですね。

私が思うベトナム語ができない原因の最たるは

「量の不足」

これに尽きると思います。

 

ちなみに英語習得に必要な学習時間は2,200時間と言われています

一方ベトナム語の難易度は「普通」グループに分類され

習得にかかる時間は1100時間とされているそうです。

 

え・・英語より短い?

個人的には絶対にそんなことないと思います。

はっきり言って英語より難しい言語だと思います。

ベトナムに何年も住んでいるのにベトナム語が全然できない…という日本人はかなりいます。

 

その理由はベトナム人が外国人のベトナム語に慣れてないからだと思っていて

少し声調を間違えただけでもベトナム人は全く理解してくれません。

そこで心が折れて勉強を辞めてしまう人が本当に多いです。

 

また、多くの日本人にとってベトナム語のような「声調言語」は全くなじみがありません。

なので私はベトナム語習得のためには英語と同等かそれ以上の時間がかかると思ってます。

 

1日1時間の学習だと2200時間学習するのに

2200日、なんと6年もかかります。

 

ちなみに私はベトナム語を2年間集中的に勉強して、その時は1日最低8時間は勉強していました。

それで2年後ベトナム語がペラペラになったかというと・・結構微妙です。

 

8時間×2年=5840時間

 

結論、5840時間勉強しても自分がペラペラだとは思えませんでした。

一緒に勉強したクラスメートでペラペラになっている人もいたので

単に自分の才能がなかっただけかもしれないですが。

 

しかしながら、どれくらい勉強しなくてはいけないのか

だいたいのボリューム感はわかってもらえたと思います。

 

つまり、週1で30分のオンラインレッスンを受けてる

とかそういうレベルの勉強時間だと10年たっても話せるようにならないということです。

残酷ですが割と当たってると思います。

「量の不足」の補うために

ベトナム語習得に時間がかかるということを言ったのは

この記事を読んでいる方をびびらせたいからということでは当然ありません。

 

① 語学学習は長距離走

時間がかかることを知っておく。

② つまらない苦しい学習方法だと長続きしない

時間がかかるということは長期間ベトナム語と付き合うということですよね。

これが辛くて苦しいものだったら当然長続きしないですよね。

 

つまり、

長く続く仕組みを作るのが大切です。

と言いたかったわけです。

 

例えば

・スクールにお金を払って行かないと損をする仕組みを作るとか

・毎日定時にベトナム人の友達に電話をするようにお願いするとか

・思い切ってベトナムに留学する

とかですかね。

 

後は少しでも「辛く苦しい」学習方法にならないように

工夫することが必要だと思います。

例えばYouTubeを見るのが苦ではない人はYouTubeを活用するとか

実際に旅行にきてベトナムにモチベーションをきらさないようにするとか

その上で

先ほどいった「量の不足」を補う必要があります。

 

この「量の不足」を補うために私が普段から意識していることをシェアします。

意識していることは3つあるんですけど

①1つ目はとにかくスキマ時間を活用するということです。

私の場合は中々まとまった時間がとれないので

ベトナム人が話している場面があったらそれをボソボソ真似するようにしています。

マスクをしていれば気付かれませんし

道端でひとりごとを言っても周りは知らない人なので問題ありません。

これはかなり効果があります。

 

②もう一つはながら聞きをする、耳学習をすることです。

通勤時間とか、家で作業してるとき、お風呂に入ってるとき、就寝時など

けっこう耳がフリーになってるときって多くないですか?

この時間を使わないのはもったいないと思うんですよね。

私はベトナム語を聴きながら散歩する習慣があるんですが

勉強もできるし健康にもいいのでかなりおすすめです。

 

ただ、全く発音の勉強もしていないのに

ベトナム語の音声をひたすら聞き流す勉強法は効率が悪いです。

未知の言語をひたすら聞いたところでそれはほぼ雑音です。

このことについてはあとで説明します。

 

最後は「あとでやろう」をなくすということです。

以前の私は

机の上を片付けて、飲み物を用意して、次の予定もないっていう状態になったら

勉強するっていうことをしていたんですね。

でもそうすると勉強量はかなり減ります。

この忙しい現代社会でそういう状況にはなかなかならないからです。

なので例えばインターネットでベトナム語の気になる記事を見つけたら即読むようにしています。

後で読もうなんていって身になった経験が少ないからです。

10分でも時間があったらその場で少しでも読みます。

そのとき、ここで読まないとこの記事とは縁がないだろうなという気持ちで読んでいます。

そうするとけっこう集中することができます。

未知の単語がでてきたときも同じです。

あとで調べようとかあとで友達に聞こうだとほぼ覚えません。

その場でケリをつけないとどんどんやらなければならないことが溜まっていってしまって

結局忙しさに飲まれていってしまいます。

そのときは興味あったけど、時間が経つとどうでもよくなってしまうことってありますよね。

この本は後で買おうとかあとで読もうとか思って結局買わない読まないとか

なのでベトナム語関係のことはなるべく集中して

その場で解消していくことを意識するのがいいと思います。

ベトナム語学習でたいせつなこと

ここまでけっこう長い時間

前提の話をしてしまったんですけど

ここから具体的な学習法に入っていきたいと思います。

 

まず最初にベトナム語で一番大事なのは「発音」です。

いや文法も大事なんじゃないんですか?

と言いたい人もいると思います。

しかし、ここではあえて言い切ります。

「発音」が一番大事です。

 

例えばどれか適当な文法書を選んで好きなだけ勉強してみてください。

何十時間勉強してもらっても構いません。

 

その上でベトナム人に話しかけてみてください。

おそらく全く通じません。

どれだけ文法が完璧でも全く通じないと思います。

 

これは文法が大事ではないという話ではなくて

それ以上に「発音」が大事という話です。

 

最初は発音の基礎を勉強しますが、そこで発音を完璧にしようとするのではなく

文法を勉強するときも

語彙を勉強するときも

一緒に発音を勉強する意識でいてください。

 

ここがけっこう大事だと思っていて

いきなり参考書を買って文法の最初の項から勉強していくのはかなりやばいです。

 

発音の基礎を勉強しないで語彙を覚えてしまうと

ベトナム人にその語彙を言われたとしてもそれが勉強した語彙だと認識することができません。

これって悲しくないですか?

結局使えないということになるので覚えたことが無駄になってしまいます。

なので絶対に発音が先です。

 

例えば

Điện は電気という単語ですがカタカナにすると「ディエン」です。

Điên は狂ってる、クレイジーという意味ですがこれもカタカナにすると「ディエン」です。

とりあえず語彙を覚えようと発音を無視して

カタカナ発音で覚えてしまうと全く意味がなくなってしまいます。

頑張って覚えたベトナム語が全く通じなくて

ベトナム語学習を諦めてしまう学習者は本当に多いです。

 

まずは文法を完璧に。

次は語彙を増やす。

次は発音を完璧に。

みたいに言われると一見「そうか」と思ってしまいがちですが

完璧という状態はやってきませんし、

ベトナム語学習初学者がいきなり文法から入るのは反対です。

 

発音の基礎を勉強したうえで

発音が一番大事という意識を持って文法に進みます。

基本的な発音方法については動画でまとめていますので

良かったら参考にしてください。

記事の最後にYouTubeリンクを貼っておきます。

 

発音の基礎をある程度理解したら次は文法理解をします。

当たり前なんですけど語学において文法も大事です。

ただご安心ください。

ベトナム語の文法は比較的優しいと思います。

理由は

・ベトナム語は単語の形が全く変わらない言語だということ。

・すべての文法機能は単語の順序を利用したり、助動詞や副詞を加えて表すので

一部の例外を除いて、ある単元を習得しなければ次の単元に進めないということがないので

非常に勉強がしやすいということ。

・また、アルファベットが元になっているというのもなじみやすい理由になると思います。

 

じゃあどうやって勉強するのかという話なんですが

私は五味先生のベトナム語レッスン初級を強くおすすめします。

ベトナム語レッスン初級〈1〉

理由は下記の通りです。

・ 付属のCDでベトナム語にとってもっとも大切な発音から学習できる。

・ 日本語での文法説明が非常にわかりやすい。

・ 課ごとに覚える文法が明確(参考書にありがちな情報詰めすぎごちゃごちゃ感がない。)

・ 課ごとに練習問題がついている。

・ 文法説明に例文が付いている。

・ 巻末に索引があるので復習が容易。

・ コラムでベトナムの文化の紹介もされておりベトナムについての理解も深まる。

 

私はこの教科書を2年間読み続けてベトナム語を覚えました。

もちろんこの教科書だけを使っていたわけではありませんが、

この参考書はボロボロになって買いなおすくらい読み込みました。

ベトナム語の初級文法はこの

ベトナム語レッスン初級1、2と最近出版された中級のテキストで十分です。

 

この教科書のおかげで

ベトナムの大学院に通うことができていると言っても過言ではありません。

 

実際にやることとしては

・ ベトナム語レッスン初級で出てくる文法・単語を8割方覚える

・ 発音はCDを聞いてシャドーイングするなど特に念入りに

・ ベトナム人の友達がいれば必ず発音チェックしてもらう

・ ベトナム語が違和感なく出るまでひたすらしゃべる。

  相手がいなければ壁に向かってでもいいと思います。

 

えっ!?これって文法の勉強じゃないんですか?と思うかもしれませんが

先ほども説明したようにベトナム語の発音は一番大事な要素ですので

文法の勉強しているときでも「発音」は必ず意識してください。

文法を勉強したあとは付属のCDを流すことをセットにしてください。

 

文法の勉強と並行してやることは語彙の強化です。

 

五味先生も最後は語彙量がものをいうとおっしゃっていました。

基本的には先ほど紹介したベトナム語レッスン初級に出てくる語彙を勉強していれば

OKだと思いますが、余裕があるひとはぜひ五味先生の辞書を併用して語彙量を増やしてください

これは辞典なんですが、例文が豊富で単語帳のように使用することもできます。

見出し語約8000と収録語彙は他の辞書に比べて多くはありませんが

手に取ってもらえば使いやすさがわかると思います。

文字が大きい分語彙は少ない。説明がとてもわかりやすいんですよね。

おすすめです。

五味版学習者用ベトナム語辞典

 

最後にスピーキングとヒアリングです。

スピーキングとヒアリングは

「べトナム語にどれだけの時間触れられるか」

勝負だと思ってます。

ベトナム語にどっぷりつかるということですね。

例えば

ベトナム語のニュースを聞くのと歌を聴くのはどっちが効果がありますかと聞かれたとします。

通常ならニュースのほうをおすすめしますが

それが苦しい勉強法だったらあまりおすすめできないんですよね。

自分がどっぷりつかることができる動画とか

頻繁に会話できる友達がいるとか

そういう環境が大事だと思います。

ヒアリングは一文ベトナム語を聞いて

紙にそのベトナム語を書いて

再度、自分の聞き取りがあってるのかをベトナム語を聞いて確認する。

こういう方法もすごく効果的だと思いますが

自分には合いませんでした。

 

ですので、とにかくベトナム語に触れている時間を増やし

その時間にベトナム語を

聞いて(ヒアリング)

それを口真似して(スピーキング)いれば

かなり上達することができると思います。

 

ベトナム人のベトナム語を真似して声に出す練習法ですね。

音の正確性とかはとりあえずおいておいてとにかくベトナム人のベトナム語を真似します。

ベトナム人がベトナム語を言ったあとに

すぐ追いかけて同じことを言うシャドーイングの練習が効果的だと思います。

これで日本語にはない音に慣れていき、かつカタカナ発音とサヨナラができます。

何度もいいますが、カタカナ発音はベトナム人には全く通じませんし

カタカナ発音から抜け出せず失敗する日本人を何人も見てきました。

とにかく音になれることがすごく大事ですね。

今は本当にいい時代になりYouTube等で無料でベトナム人の会話を簡単に見ることができます。

スピーキングとヒアリングにはとにかくシャドーイングがおすすめです。

 

歌を通して勉強できるYouTube動画ときれいな発音で

その日のニュースを読んでくれるYouTube動画のリンクはこちらです。

ニュースYouTube

ANTV – Truyền hình Công an Nhân dân

歌を通してベトナム語学習

覚えて歌おうベトナムの歌  Xin chào Việt Nam

あとは手前みそになってしまうんですが

私が運営しているシンベトナムの動画は単語、文法、会話に分かれていますが

すべての動画にネイティブの音声が入っていますので

ぜひシャドーイングしてみてください。

 

そろそろしつこいと言われてしまいそうなんですが、

言いたい文章がノータイムでスパっと出てくるまで

呪文のように繰り返し言い続けてください。

壁に向かって話したり、通勤中にマスクをしてボソボソ言ってみたり・・。

実践が一番いいのは間違いないんですけど

そういう環境にない人はとにかくベトナム人の真似をしたり

独り言でどんどんベトナム語を話してください。

終わりに

ということで

ここまで自分が大切だと思うベトナム語学習のポイントを話してきました。

ベトナム語学習に限らず何事も継続が大切だと思いますので

頑張りましょう!

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